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2009年2月

『マスク』

映画中ペアダンス重要度:★★☆

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1994年アメリカ
出演:ジム・キャリー、キャメロン・ディアス
監督:チャールズ・ラッセル
101分

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tv 予告編[→Go YouTube]

昨日、テレビで放映。確かペアダンスシーンがあったはずと、見てみたところやっぱりありました。

緑色のマスクの怪人がキャメロン・ディアスと踊る踊る。
ダンスの種類としては「スウィング」。曲はRoyal Crown Revue『Hey Pachuco!』。
tv[→Go YouTube]

スウィングは、日本ではパーティーダンスとしてジルバ、競技用としてはジャイブとなるが、私の解釈ではスウィングはそれらを総称したものだ。
リンディホップ、チャールストン、ジッターバグなど1920-40年代に流行したさまざまなダンスもすべてスウィングの中に要素として含まれる。
私の通うアメリカンスタイル社交ダンスの教室では、スウィングは最初ジルバと同じように習うが、難易度を上げると(または曲調によって)トリプルステップといって一歩ずつ多いステップとなる。要するにこれがジャイブ。
スウィングは誰でも踊れる簡単なステップから、速く複雑なステップ、さらにはさまざまなリフト技までを含む、奥の深いダンスなのだ。

マスクでもスウィングのさまざまな要素、例えばリンディホップなどの代表的なステップを見せてくれる。
コミック的表現をCG合成で見せるスラップスティック・コメディだが、ダンスシーンは意外と見どころ。
このスウィングの他に、警官隊に囲まれながら踊るラテンダンス(サンバかな?)もある。ミュージカル的な演出をもっとしてもよかったのにと思う楽しさがある。
tv[→Go YouTube]

昔最初にこの映画を見た時は、キャメロン・ディアスが客たちを誘惑するように踊るシーンに衝撃を受けた覚えがある。要するにスゲーやらしい!と思ったわけだ(笑)。
でも今回改めて見てみたけどさほどでもなかった。でも、無名の新人だったキャメロン・ディアスはこの映画をきっかけにスターになる。やっぱり私と同じようにハートを打ち抜かれた男が多かったとみえる。

ついでにもう一つ。
キャメロン・ディアスでダンスシーンと言えば、ソフトバンクのCMが好きだ。
シリーズ化されているCMだが、私の好きなのは、パーティ会場で男性のリードを受けながら電話をしているというCM。曲はSwing Out Sisterの『Breakout』。
tv[→Go YouTube]

そのさりげなくも華麗で流麗なリードが素晴らしい。正確に言うとダンスとは言えない(キャメロン・ディアスは歩いているだけ)が、私もリーダーとしてかくありたいと思わせられるリードだった。

この話をダンス教室でしたところ、このCMに出ている男性ダンサー、なんとアメリカで長年ダンサーとして活躍されてきたウチの先生の知り合いだという。ダンス業界が狭いのか、先生の顔が広いのか。でもなんとなく嬉しいエピソード。

ペアダンスの魅力はいろいろあるが、リーダー(男性)にとってはリードが通じた時の快感は大きい。そのマジカルな世界を端的に表現しているのがこのCMだと思う。


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絵画の中のペアダンス

踊る男女の姿を描いた絵画・名画はあまりありません。魅力的なモチーフだと思うんですけど、なんでなんでしょうね? もちろん、私があまり知らないだけかもしれませんが。

350pxrenoir21_2 ペアダンスを作品に描いている作家といえば、なんといってもルノワールです。
印象派の巨匠で日本でも人気の高いルノワール。代表作とも言える『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』は、モンマルトルにある庶民的なダンスホールを描いた作品です。明るい木漏れ日の下、楽しそうに談笑したり、ダンスをする人々。1876年の作品です。

Photoshop001_2 ルノワールは1883年に「ダンス三部作」と呼ばれる作品を残しました。
それが『都会のダンス』『田舎のダンス』『ブージヴァルのダンス』です。縦長のキャンバスに踊る一組の男女が描かれた作品です。
作品に関する詳しい説明はこちらのサイトが良いと思います。「ダンス三部作」のPC用壁紙もダウンロードできますよ。(→名画壁紙美術館

どんなダンスを踊っているのかは、絵を見ただけでは判然としませんが、ヒントはあります。

ダンス史をひもとけば、この頃はまさにワルツ全盛期。フランスではパリオペラ座の仮面舞踏会など舞踏会(バル)が、あらゆる階層で熱狂的に開催されていた時代です。
有名なウィーンの「会議は踊る」が1815年。そこからヨーロッパ全土でワルツが広まります。日本でもあの鹿鳴館が1880年頃から。

社交ダンスの種目の中でもっとも古いのがワルツです。ほかのダンスは、すべてその後のダンス。もちろん、そのダンスの原形となるものはそれぞれの発祥地で歴史を持っていますが、ヨーロッパ(特にイギリス)に持ち込まれて、改変・整備されて社交ダンスの種目になります。タンゴもルンバも、みなワルツより後のダンスです。

ワルツ以前に宮廷などで踊られていたのはメヌエットなどのダンス。これらのダンスとワルツが異なるのは、ハッキリとしたペアダンスであるということです。
儀礼的な部分が多分に含まれるメヌエットや、グループダンスの色合いが強いカドリーユなどと異なり、ワルツは二人一組が一曲を踊りきる二人のためのダンスです。

ルノワールの「ダンス三部作」は、まさにワルツの特徴である“二人のダンス”という世界を描いています。
そんなこんなで、きっとルノワールの作品で描かれているのは「ワルツ」だと私は思います。

それにしても、これら作品で描かれるダンスホールドの深いこと。要するに男女の距離が非常に近い。いわゆるチークダンス(チークとは“頬”のこと。頬寄せ合って踊るのがチークダンス)のような雰囲気。もしくはアルゼンチンタンゴのようなディープさです(特に『ブージヴァルのダンス』の女性の左手が男性の首の後ろにまで回るようなダンスホールドは現在ではアルゼンチンタンゴで特徴的)。

でも、どれもとても素敵です。自然なダンスホールドがこそが美しい、そう思わせてくれます。
一方、現代の競技ダンスのダンスホールドは、果たして多くの人に美しいと思ってもらえるでしょうか? 全身に緊張感をみなぎらせ、不自然に反り返り、男女が明後日の方向を見ている……。少なくともルノワールの描く柔らかい雰囲気とは相容れない気がしますね。


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シリーズ新的中国人『踊れば楽し』(ドキュメンタリー)

→NHK番組サイト

中国の公園で集まってすることと言えば太極拳かと思っていたら、今は社交ダンスも盛んらしい。
そんな様子が約2時間たっぷり見られるNHKのドキュメンタリー。

ドキュメンタリーのテーマは、もちろんダンスそのものではなく、公園ダンスに集う人々を通じて現代中国を切り取るというもの。それはそれで、まあ面白かったが、私の目的はあくまで中国の社交ダンス愛好家の姿とそのダンスを見ること。

まず、どんな人がダンスをしているのか?
日中の公園(北京の天壇公園、日本なら日比谷公園のような位置付けだろうか)に集うような人なので、基本的に男性はリタイアした高齢者。ちょっと若いのは失業中とかそんなの。女性の年齢層はもう少し幅広いが、それでも中年以上。日本の社交ダンス層と同じと思ってよさそうだ。ダンス歴は年季の入った人では50年以上も。女性はこの公園で習い始めた人なんかもいて、まあいろいろ。

踊られているダンスの種類は?
実は最初はよくわからなかった。なんでかっていうと、曲が全部中華風だから(笑)。一言で言えばぬるい感じの曲が延々流れる。
見ることができたダンスは、フォックストロット(ブルース)とスウィング(ジルバ)、ワルツ、タンゴ。ボーカル曲もあったが中国語ばかり。
フォックストロットとスウィングあたりは、どちらもぬるい中華風ポップスなのだが、リズムが多少でも跳ねるようなのはスウィングとなる。曲が微妙すぎるけど、きちんと踊り分けていたのが印象的。

自分たちはここで一番うまいと思っているペアがいて、彼らが発表会の練習のためにパソドブレを踊りたいが、なかなかかけてもらえないというシーンも。時折かけてもらえるのだが、その時は大半が休んでそのペアのパソドブレを見守るということに。
なお、パソドブレは字幕では「スペイン舞踊」とか「闘牛のダンス」となっていた。

不思議だったのが、ルンバやチャチャチャといったラテンが一切なかったこと。たまたま映っていなかったのか、中国人はラテンが好みじゃないのかはわからない。ただ、かかっている曲の感じからするとビートの効いたラテンナンバーは好きじゃなさそう。
単に年齢層の問題なのかもしれないし、かかる曲はほとんど国産の曲のようで、中国にはラテンアレンジの曲があまりないのかもしれない。

これなんのダンスだろうなぁ??と思う謎のダンスがあった。しばらく見ていてこれはハッスルなんじゃ、と気がついた。大発見?(笑) いやー驚いた。
ハッスルといえば、『サタデー・ナイト・フィーバー』の世界。北京のお昼の公園とは世界観が真逆である。
だが、四拍子のダンスで比較的簡単なフォックストロット(ブルース)ともスウィング(ジルバ)とも、ましてやタンゴなどとも違うそのダンスは、私の習っているハッスルのステップだったのだ。
といってもハッスルというダンスのキャラクターである、粋とキレはなく、また女性のターンの連続という特徴も消えている。ハッスルらしさの残滓は明るさと楽しさくらいだろうか? ディスコミュージックでもないし。
確かにハッスルは楽しいし、技のバリエーションが簡単に出せるし、ステップを小さくすれば運動量も抑えられる。楽しくて踊りやすいダンスとして中国の公園では楽しまれているのだろう。

天壇公園は巨大な公園で、公園各地でこうした青空ダンスサークル(?)が開かれているようだ。取材されていたサークルは中では珍しく有料だそうだが、半年で30元(450円くらい)。
別にレッスンがあるわけでもなく、ただ集まって踊る。ただ、よほどの悪天候以外は確実に開かれているようだ。
また、見る限りパートナーチェンジはほとんど行われない。競技ダンスでもないのに、基本的にカップルで踊るものみたいだ。許可なく他の女性と踊ったりすると、追い払われたり、パートナーから嫉妬されたり大変みたいだ。
それと夫婦で踊るということも少なそう。「ダンスは妻(夫)と踊らないから楽しいんだよ」みたいなことを言っている人もいた。でも、ダンスだけの関係と割り切っていたカップルもなんだかやっぱり盛り上がっちゃったりして、年をとってお互いの相手が死んだら一緒に暮らそうみたいなことになったりとか。
社交ダンスの裏面にはセクシャルな部分が厳然としてあるのは間違いない。でも中国人はハッキリしていすぎる人たちなので、その辺の微妙さは日本に比べるとかなり表に出ているように感じた。いや、もちろん、公園で踊っているのを見るだけなら十分健全なんですけどね。


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『メイちゃんの執事』(TVドラマ)

超お嬢様学校には生徒1人に執事が1人付いている……というトンデモ設定のドラマ『メイちゃんの執事』(→公式サイト)。
執事はみんなイケメン揃いで、オタクな話になるが『仮面ライダー電王』の佐藤健くんと、『仮面ライダーカブト』の水島ヒロくん、ダブルライダー夢の共演というわけで、ちょっと見てみることに。

ここでいう“執事”とは、便利な「召使い」兼「家庭教師」兼「恋人っていうか王子様」みたいな、ようするに乙女の夢の結晶という存在。
「お帰りなさいませ、ご主人様heart」という“メイド”がアキバを中心にブームとなって久しいが、“執事”も腐女子を中心にブームとなっているのだ。

で、お嬢様学校なので舞踏会なんかもあったりするのだが、2/17放送分はその練習シーンがあった。
さすがのイケメン執事たちも社交ダンスは苦手という設定なのか、練習会場はカオスなことになるのだが、そこは完璧執事という設定の水島ヒロくんは素敵にワルツを踊ってみせるのだった……って全然素敵じゃないですよ!

下半身が安定しないから、上半身もふらふらで、ダンスホールドに芯がない。そうなるとどんなに格好付けてみてもダメ。いくら顔が良くてもダメ(笑)。
ちゃんとダンスの練習をしたのかどうかもわからないが、付け焼き刃では素敵なダンスシーンは無理ということか。

まあこれは、役者の責任だけではなくスタッフの側にも、これでOKなのかどうか判断できる目を持った人材がいない、というのが一番の問題だろう。
所詮はドラマのワンシーンと軽く扱われるのは残念だ。

この前の記事で、『風と共に去りぬ』のダンスシーンでは、主演の二人を台車に乗せてクルクル回して撮影したという話題を紹介したが、いっそその方がなんぼマシだったか。
下半身を動かさずに固めていれば上半身が決まる。バストアップの映像でなら、彼らにも素敵なダンスシーンが撮れたんじゃないかな。

2008年秋に大ヒットした『イケメンパラダイス』も似たようなドラマで、ここでもダンスパーティのシーンがあったが、やはり悲惨だったと記憶している。

さらに、2008年夏に放映された『学校じゃ教えてくれない!』は、社交ダンス部が舞台のドラマなので期待して見たのだが、思ったようなドラマじゃなかった。毎回ほとんどダンスシーンはないし、たまに踊ってもグダグダ。ペアは全部付き合っちゃうし、ダンスシーンへの評価が甘すぎるし。最後の最後に文化祭で踊ったデモは、ウィンナワルツだけはまあまあだったけど……。基本的に社交ダンス部でなくても成り立つストーリー。ドラマのテーマは「愛」らしいけど、作り手側に社交ダンスへの愛はなかったのでは。

というわけで、もうちょっと頑張れないものかなぁ、TVドラマの社交ダンスシーン……。

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追記
仮面ライダー俳優のダンスといえば『仮面ライダー555』の劇場版で半田健人くんが仮面舞踏会?みたいなので踊る場面があるが、これが今まで映像で見たペアダンスシーンとしてはワースト1位(ゴメンネ)。
でもこれにOKを出すスタッフが一番悪いと思う。「それじゃ適当に踊ってみて」みたいな指示を出されても、ダンス経験のない役者じゃどうにもならないでしょうよ、と。ダンスインストラクターの一人も雇えなかったのかと。
まあライダー映画に誰もダンスシーンの見事さは期待してないんでしょうけどね……。


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『風と共に去りぬ』

映画中ペアダンス重要度:★☆

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1939年アメリカ
出演:ビビアン・リー、クラーク・ゲーブル
監督:ビクター・フレミング
232分

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映画史に燦然と輝くこの作品、主演の二人が舞踏会で踊るシーンには一つ伝説がある。
なんでもクラーク・ゲーブルはダンスが苦手だったため、二人まとめて台車のようなものに乗せられて、グルグルと回されながら撮影をしたそうである。
ゲーブルはこのことに屈辱を感じ、それが撮影途中の監督交代につながったとかなんとか……。
友人からこの話を聞いて、そりゃぜひとも確かめなきゃとと激安版DVD(500円:日本語吹き替えなし・字幕はあり)を購入して鑑賞してみた。

それにしても232分! 超大作と名高いのはこの時間も込みのことであろう。だが、波瀾万丈の気持ちすれ違いロマンスは飽きることなく最後まで鑑賞できた。

さて、ダンスシーンは開始から40分くらいのところ。
南軍支援のためのパーティで二人がまず踊るのは、ポルカだろうか。
男女がそれぞれラインを作り、両端対角線に位置する男女が進み出てダンスがスタート。それからさまざまにパートナーを変えながら踊る。ツーステップで跳ねるように、またスウェイを大きく付けながら踊る。ステップとしてはそれだけだが、ラインやパートナー交代にきちんとしたルールがありそうなダンスだ。
同じダンスを『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』でも見たことがある(→記事有り)。こちらは1855年で、『風と共に去りぬ』は、この時1863年くらいだ。当時のアメリカではよく踊られていたダンスなのだろう。

それからワルツ(ウィンナワルツ)を踊る。この部分が問題の台車シーンだろう。
期待して見ていると「あれ、ちゃんと踊ってる……」。
きちんとゲーブルの足まで映ってステップも見える。私が見る限りではそんなに“下手!”という感じはない。競技ダンスじゃないので、そんな大きなモーションで踊るわけではないし、ワルツらしくちゃんと回っている。ごく短いシーンとしては、まったく気にならないレベルのダンスだった。
だが、この全身が映ったダンスシーンの後は、上半身のアップになる。会話をしながら踊る二人のシーンだが、多分ここが問題の場面だ。

私が考えるに、このシーンはカメラをダンスの動きに追随させるために、二人と共にカメラを台車に乗せて撮影したのではないだろうか?
ダンスする二人を横から撮影しているのだが、背景だけがダンスを踊っているように大きく流れていくのだ。
二人は上半身だけ、ダンスをしているように演技すればいい。

カメラと役者を台に乗せて回すなんて、ちょっと乱暴だが優れたアイデアの撮影テクニックなのではと素人ながらも思う。

クラーク・ゲーブル=ダンス下手説の出所(一説にはメーキング映像とも)はわからないが、私の仮説「単に撮影テクニックの1つ」が正しいとすれば、ガセネタであるのかもしれない。

232分の映画中、ダンスシーンはこのわずか数分だけだが、思わぬ発見だったのでは?と一人で悦にいっているところである(笑)。


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社交ダンス漫画

社交ダンスを扱った漫画作品は非常に少ない。
バレエ漫画は少女漫画における伝統的モチーフであるのに比べその差は歴然。まあ漫画の読者層(特に少女漫画)を考えれば、社交ダンスのイメージは世代的なギャップが大きすぎるのかもしれない。

『PARTNER(パートナー)』

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社交ダンス漫画と言えばコレ。
1980〜87年の作品で、作者は名香智子。
あらすじは、こんな感じ。

主人公・宝珠茉莉花はお嬢様だが、踊ることが大好き。ある夜ディスコで茉莉花の人生を変える二人の男性に出会う。金髪の美形フランツと野心に燃えるダンサー神砌。そして茉莉花は社交ダンスの華麗な世界に踏み出す。

社交ダンスがまだまだうさんくさいものとして(少なくとも法律上は)見られていた時代に、競技ダンスを堂々とスポーツとして扱い、その世界の厳しさも描いている。
また、ドロドロの人間関係・恋愛関係という、少女漫画的な世界も作品の見どころで、正直私はあまりついて行けない感じ(笑)。
それでも文庫全8巻は読破できたので、社交ダンス好きならそれをモチベーションに楽しむことができるのではと思う。

『ダンシング』

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佐々木潤子
集英社(廃刊)

残念ながら未読。
ただ、ウチの奥さんが昔読んでよかったそうで(社交ダンスへの憧れの原点らしい)、もし復刊されたらぜひ読んでみたいと思っている。

『りぼん』連載で、ジュニアの社交ダンスの世界を描いているらしい。絵柄も可愛く、爽やかな内容らしく、読者である少女たちが純粋に社交ダンスに憧れを抱ける作品なのだという。

映画でも小説でも子どもたちに社交ダンスへの憧れを持ってもらえるような作品はほかにない。そうした点からもとても貴重な作品ではないだろうか。

他には『黄昏舞踏倶楽部』(宮脇明子・マーガレットコミックス)とか。
だが、これも未読。

もし、社交ダンスやペアダンスが登場する漫画をご存じでしたら、ぜひ教えてくださいませ。


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『キス&ネバークライ』(コミック)

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2006年第1巻
小川彌生
講談社

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アイスダンスの話題に触れたので(→前の記事)、アイスダンス関連の作品も紹介しようと思います。といっても映画ではなくコミック。私はマンガも大好きなのです。

『キス&ネバークライ』。作者は小川彌生。ドラマ化もされた『きみはペット』(全14巻)が有名です。
『キス&ネバークライ』は2006年に第1巻が出て、現在5巻目、雑誌『Kiss』で連載中。

スポーツ、恋愛、ミステリーの要素が複雑にブレンドされた一筋縄ではいかない内容で、先が気になる作品です。絵柄も美しく、ダンスの美しさがシンプルな線で表現されています。

アイスダンスをテーマにした作品は、マンガ以外でもこの
『キス&ネバークライ』以外、多分ないのではないでしょうか?
ということは、この作品はアイスダンスそのものを紹介する役割も担うことになります。その辺の自覚は作者もあるようで、巻末に用語解説を設けたり、アイスダンスの魅力をわかりやすく伝える努力をストーリー上もしていると思います。

そんなわけで、アイスダンスに興味のある方は、ぜひ『キス&ネバークライ』も読んでみてください。
また、アイスダンスをテーマにした映画をご存じでしたら教えてくださいね。

ペアダンスが登場する映画を紹介するのが目的の当ブログですが、映画以外にも舞台やテレビ番組、またコミックなどの本も紹介していこうと思います。

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追記
アイスダンス漫画、さっそく紹介してもらいました。

『愛のアランフェス』槇村さとる

集英社文庫で全4巻出てます。読んだらまた感想を書こうと思います。


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アイスダンスこそペアダンス

私はフィギュアスケートが好きだ。
最近はアイスダンスがお気に入りである。

ほとんどの大会ではアイスダンスがきっちり放送されることはないが、NHK杯はNHK BSで、ヨーロッパ選手権はCSのJ SPORTSで、ほぼすべての競技を放送してくれたため普段はなかなか見ることができない「コンパルソリー」や「オリジナルダンス」も見ることができた。

このコンパルソリーとオリジナルダンスは、完全に氷上の社交ダンスである。
なお、一般的にテレビで目にするアイスダンスはフリーといって自由度の高い演技構成になっており、芸術性は高いが、もうひとつ社交ダンス的ではない。

コンパルソリーは完全に規定演技。
どの組も指定された同じ曲で同じ内容のステップを行うので比較しやすいという利点がある。
今季の指定曲はクイックステップ。速くて明るい雰囲気は、社交ダンスと同様だ。

オリジナルダンスは、シーズン毎指定された同じリズムから曲は自由に用意して踊る。要するにタンゴとかワルツとかルンバとかを踊るのである。
今季の指定は「1920・30・40年代のリズム」。
使われるのは「フォックストロット」「クイックステップ」「チャールストン」「スウィング」「ウェストコーストスウィング」「ブルース」などなど。要するに古き良きアメリカ黄金時代、スウィングジャズ全盛期などの音楽を思い浮かべればOK。
2〜3種類の曲を組み合わせて使うことが多く、ある組はミュージカル「シカゴ」の曲を使っていた。
シングルでは、エキシビションでしか使えないボーカル曲を競技に使うことができるのもアイスダンスの特徴だ。

このように決まったダンスの種類を各組が創意工夫し、技術と個性を競い合うのだ。
アイスダンスにはペアダンスの魅力が詰まっている。きちんとしたホールドがなければならないし、ペアの心と技術が一致した時には高いシンクロ性を発揮し、1組の男女が1つの存在になる。リズムや曲の指定は自由度がなくなるようだが、逆に音楽との一体感という点では、シングルやペア競技のルーズさとは別次元のダンス本来の魅力がある。

フィギュアスケートは、競技スポーツと芸術性が高次元で融合した希有な存在だと思う。
きちんと整備された採点基準は競技スポーツとして納得がいくし、1組ごとに演技するのは採点者にとっても観客にとっても最適だ。
そして単に競い合うだけのスポーツではなく、素晴らしい演技は大きな感動を呼ぶ力を備えている。

さまざまな採点競技スポーツを見渡しても、フィギュアスケートのように大成功しているものはなかなかない。
私は競技ダンスも、このフィギュアスケートのようになってほしいと願っている。元をたどれば同じ社交ダンスである。同じように競技を進化発展させていくことは可能なはずだ。オリンピック正式種目入りを目指すならなおさらだと思う。


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『HERO』

映画中ペアダンス重要度:☆

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2007年日本
出演:木村拓哉、松たか子
監督:鈴木雅之
130分
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映画の冒頭、競技ダンスで小日向文世と大塚寧々がタンゴを踊るシーンがありますが、特に見るべきところはありません。
また、映画のストーリーとも関係ありません。

私はTVシリーズを見ていないので、評価できる立場にありませんが、社交/競技ダンスにたいして残念な方のステレオタイプ的な扱いだったと思います。

それでも木村拓哉主演の大ヒットドラマの映画化ともなれば、ダンスシーンのロケの模様は社交ダンス雑誌(月刊ダンスビュウ 2007年10月号)にも大々的に取り上げられる始末で、こうした記事を見て社交ダンス愛好家が映画館に足を運んだとしたら、さぞやがっかりしたのではと思います。
いや、もちろん映画そのものが楽しめたなら、それにこしたことはないのですが。


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評価を変えました

2/22までは「ダンス愛好家的5段階評価」ということで星をつけてましたが、わかりにくいので「映画中ペアダンス重要度」と改めました。
それに伴い過去記事の評価もすべて変更いたしました。

「ダンス愛好家的5段階評価」は、ダンスシーンの質・量と映画そのものの評価をごっちゃにしていました。
「映画中ペアダンス重要度」は純粋にペアダンスが、その映画にとってどれだけ重要な役割を占めているかを表したものです。
ダンスシーンの時間は長ければ長いほど、また、ダンスシーンが単なる風景などではなくストーリーや心理描写に関係するほど星の数は多くなります。

五段階評価で、★が1点、☆が1/2点。

★★★★★:ペアダンスそのものを題材にした映画
★★★★:ペアダンスのシーンが数カ所あり、物語上重要な役割を占める
★★★:ペアダンスのシーンが数カ所ある
★★:ペアダンスのシーンがわずかにあり主要人物が踊る
★:ペアダンスのシーンはわずかにあるが単なる風景

上記評価にダンスシーンの質などを勘案して1/2単位で星を付けました。

なにかのお役に立てば幸いですが、あくまでシロウトの目によるものですから、一応の参考程度にお考えください。


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『Dearフランキー』

映画中ペアダンス重要度:★☆

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2004年イギリス
出演:ジェラルド・バトラー、エミリー・モーティマー
監督:ショーナ・オーバック
105分

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tv予告編[→Go YouTube]
公式サイト

泣かされました。子ども使って泣かせやがってズルイ!とは言わぬが花。とてもいい映画。

俳優が子役も含め皆すごくいい。
ジェラルド・バトラーの押さえた演技は出色で、これが“オペラ座”では仮面をかぶって暴れていた人かと思うとなんだかおかしい(いやファンなんです)。

ダンスシーンは一箇所だけ。
町のダンスパーティとおぼしきシーンでは、まず子どもたちの踊る「マカレナ」を見ることができる。
その後、ムーディーな曲に代わり、大人たちがペアでダンスしはじめる。
フランキー少年に語りかける父親役のジェラルド・バトラー。「お前がガールフレンドと踊るならパパとママも踊るよ」
ガールフレンドをダンスに誘うべくフロアに足を踏み入れるのだが、そしてそれに気がついた彼女も一瞬嬉しそうに誘いを待つのだが、結局フランキー少年は踊らない。なぜなら、両親(と信じる二人)の幸せそうな様子をずっと眺めていたかったら。
フォックストロット(ジルバ)でちょっとぎこちなく、しかし楽しそうに踊る二人(ジェラルド・バトラーとエミリー・モーティマー)。ダンスは幸福の象徴なのだ。

わずかなシーンではあるが、やはりこの映画でもダンスは重要な役割を果たしている。

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余談
「マカレナ」は、ラテン系のディスコダンスとして1994〜95年頃に世界中で爆発的に流行ったダンスだそうだ。日本でも1996年頃流行ったらしい。
私は昨年、ダンス教室のパーティで初めて踊った。
振り付けが決まっており、ちょっとお遊戯のようだが、簡単で楽しいダンス。子どもにはピッタリ。大人も酔っぱらって踊ったりすると意外と楽しい。

tv[→Go YouTube (Macarena)]


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『きみに読む物語』

映画中ペアダンス重要度:★★★

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2004年アメリカ
出演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス
監督:ニック・カサヴェテス
123分

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tv予告編[→Go YouTube]

原題は『The Notebook』。
現在と過去のシーンを行き来する、認知症をテーマにした恋愛映画。
ダンス映画ではないが、ダンスシーンは重要かつ効果的に登場する。
恋愛や日常に深くダンスが根ざしているこうした世界に思わず羨望を覚える。

主人公たちの若かった頃の時代は第二次世界大戦前後で、出会いの場面は1940年が舞台。
アメリカ南部の避暑地・シーブルックで青年ノアが少女アリーに恋をする。
その最初のセリフが「踊りに行かない?」要するにナンパの常套句であろう。日本じゃ「お茶」かせいぜい「カラオケ」だ。
ここでは誘いに失敗するのだが、強引な手法(笑)でデートに成功。一気にお互いに夢中になる二人。

最初のダンスの場面は、真夜中の町中の交差点。
「音楽は?」と尋ねるアリーに「歌えばいいさ」とこたえてゆっくりと踊る二人。
ペアダンスに必要なのは、ダンスホールでもダンスシューズでもない。ましてや音楽ですらない。相手がいればダンスはできる。音楽は自分の中から出せばいい。
とても素敵な場面だと思う。私も改めてペアダンスの魅力に気づかされた。

次のダンスは紆余曲折あって7年後。身分違いだった二人は別れ、アリーはハンサムで金持ちでダンスのうまい男と婚約する。そのプロポーズの場面が、スウィングジャズの生バンドで踊るスウィング(ジルバ)だ。
ホテルかレストランか、テーブル席とバンドの前にスペースがあってそこで踊れるようになっている。
アリーの両親も楽しげに踊るその場面も、なかなか楽しめるダンスシーンだ。

最後は現代に戻って、年老いた二人が思い出の曲でダンスを踊る。最初の真夜中の交差点でのダンスだろうか? 種類としてはスタンダードポップス(曲は今度調べておきます)でゆっくり踊るフォックストロット(ブルース)。といってもこうしたダンスシーンでは大体いつもチークダンスで体をゆらすだけになるのだが、それもいい。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、映画中最も盛り上がる(泣ける)場面だ。

回数も時間もダンスシーンは決して多くはないが、とても印象的だったのは私的に高評価。ただ、映画としては、どのキャラクターもさほど好きになれずで、もちろん悪くは無いのだけれど、例えばAmazonのカスタマーレビューほどにはノレない私もいる。
ダンスシーンのために映画を見始めてからは、ずいぶんとこうしたラブロマンスにも慣れてきたのだけれどね(笑)。


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マンボについて

毎日テレビばっかり見てますが(笑)、たまたま見ていたNHK BSの『日めくりタイムトラベル』という番組で「マンボ」が取り上げられていました。

→番組公式サイト 昭和30年(平成21年2月21日放送分)

〈引用開始〉
定点観測「マンボ」(リポート:湯浅卓)
4月26日、人気女優シルヴァーナ・マンガーノが主演した映画「マンボ」が公開され、画面にあふれる音楽とダンスが観客を魅了した。そして、ジャズとルンバをミックスしたキューバのダンスミュージック、マンボが大ブームを巻き起こす。マンボは日本の音楽界やダンス界に革命を起こしただけでなく、ファッションを変え、恋愛観を変え、若者たちの魂を解き放ってゆくことになる。

〈引用終わり〉

私はダンス教室で習った中でも「サルサ」が好きで、よく踊っているのですが、「マンボはサルサの昔の言い方」くらいに思っていました。
でもどうやらちょっと違うみたいですね。

日本の社交ダンスでも、パーティダンスとして「ブルース」「ジルバ」「スクェアルンバ」「マンボ」はよく踊られている(いた)ようです。競技種目との区別のために“パーティダンス”なんていう言い方をしますが、そうした区別もあまり良いこととは思えませんが、そんな話はまた今度……。

パーティダンスのマンボは、サルサと違い、基本的にホールドしない(組み合わない)ダンスでした。セパレートダンスという区分けもあるようです。
そして番組中では、「(セパレートダンスであるため)初めて個人の自由な表現というものが確立されたダンスとして一世を風靡した」というようなことを語っていました。
なるほど、その後のディスコダンスなどでもセパレートダンスが主流となりますが、その最初はマンボからということのようです。

私は自分で踊るなら組んで踊るペアダンスこそ最高!と思っていますが、なるほどセパレートダンスには、さまざまなメリットがあります。
組まないで踊りますから、技術がなくても大丈夫。上手ければ上手いなりに、下手なら下手なりに、個人のペースで楽しめるというわけです。
もちろん社交ダンスやサルサでも「上手ければ上手いなりに、下手なら下手なりに」というのは本当は同じなのですが、相手にもろに自分のテクニックが伝わりますから、特にリーダー(男性)は、それなりの練習を要するというところが、組んで踊るペアダンスの敷居の高い部分かもしれません。

マンボの大流行は大したもので、昭和30年当時、全国にダンスホールが3000箇所もできたそうです。ちょっとうらやましいですね。
その当時の面影を今に残す、横浜のダンスホール「クリフサイド」が紹介されていましたが、その趣といい広さといい、実にイイ感じの空間でした。今も営業しているそうなので、なにかの機会に踊りに行きたいものです。

シルヴァーナ・マンガーノの映画「マンボ」というのも気になりましたので、調べてみました。
今はネットですぐになんでも調べられる上に、映像までも見られる可能性が高いですからスゴイですよね。映画「マンボ」もYouTubeですぐに見つかりました。

Silvana Mangano「MAMBO」(1954年アメリカ)
tv→YouTube(1)

tv→YouTune(2)

シルヴァーナ・マンガーノはイタリアのグラマー女優だそうです。映像を見ましたが、音楽は確かにマンボでしたが、ショーとしてのダンスのせいか、必ずしもセパレートダンスというわけではなかったです。

マンボについて知らないなりに書いてみましたが、今後も「サルサ」や「ワルツ」といったタイトルでも書いていくつもりです。


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『三人の騎士』

映画中ペアダンス重要度:★☆

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1944年アメリカ
製作:ウォルト・ディズニー
監督:ノーマン・ファーガソン
72分

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『三人の騎士』はディズニー製作のアニメ映画。原題は『The Three Caballeros』。

ディズニープリンセスに興味が出てきて、版権切れの激安DVDを買う時に面白そうだったのでついでに購入。500円也。

それにしても1944年の作品である。オールカラー(総天然色と言った方がピッタリ)、そしてアニメと実写の融合を高いレベルで成し遂げた作品。日本は戦争でボロボロになりつつある時代に、こんな豊かで楽しい映画を作っているんだから「そりゃ戦争も負けるわ」とつくづく思う。

映画の内容は、ドナルドダックら3人(3羽?)が南米の各地を巡るオムニバス風の作品。ウォルト・ディズニーが旅した南米での経験をもとに制作されているらしい。

ペアダンスの魅力を映画を通して紹介する当ブログが見る、『三人の騎士』の見どころは、アニメキャラクターと実写の人物が見事にダンスを共演するところ。
CGなんてまるでないこの時代に、まったく凄い技術とセンスである。

特に私が楽しめたシーンは「サンバ」。
美しいブラジル娘と陽気な男たちが踊るサンバは、わかりやすく私が習っているサンバのベーシックステップや、特徴的なサンバウォークを見せてくれる。
ペアダンス要素は若干薄いが、それでも楽しいペアでのステップがたくさん出てくる。
サンバはどんどん盛り上がり、サンバパレードから、二人の男がダンスで対決するところまで、それはそれは見事なアニメ演出で見せてくれる。

tv[→Go YouTube (
Sanba)]

そうかー、サンバってこうやって踊ればいいのか、と気づかせてくれる作品。意外な作品で当たりに巡り会った気分だ。


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BURN THE FLOOR『Floor Play』DVD

映画中ペアダンス重要度:★★★★★

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バーン・ザ・フロア [DVD]
2008年
→動画視聴アリ


2008年秋の東京公演で購入したDVD。
半年近く経ったが何回か見ている。通しでなくても気になるところ何回も。
DVDは2008年のショー以前の『フロアプレイ』を収録。2006年初演で収録も多分その内容。場所は、バーン・ザ・フロア・カンパニーの本拠地、オーストラリアのようだ。

私が生で見た2008バージョンとは微妙に違っており、きちんとパワーアップしていることが見て取れた。
特に衣装は結構違う。もちろん2008の方が洗練されていてグッド。
また、キャストも結構変わっている。2008東京とは7割くらいかな、同じなのは。

私も何度も見返したように、DVDでもショーの興奮は十分に味わえるが、そりゃやっぱり生にはかなわない。だってダンサーは会場をところ狭しと走り回って、本当にすぐ近くまで来るからね。

バーン・ザ・フロアは『フロアプレイ』の前に同名の『バーン・ザ・フロア』というショーをやっていて、そちらもDVDで観ることができるが、残念ながら私は未見。
なんでもその時のショーの方が、ダンサーの人数が多くてそれはそれは迫力があったらしい。
『フロアプレイ』では監督に専念しているジェイソン・ギルキソン氏もこちらじゃバリバリに踊っているらしいしね。いつか観たいと思っている1枚。観たらまた書きます。

(未見)

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バーン・ザ・フロア
【ユニバーサル・ミュージックDVDコレクション】
1999年ロンドン公演を収録




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『フロアプレイ』ウォーミングアップ見学会

(この記事は2008年9月15日にmixiで書いた日記の再録です)
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感激さめやらぬ『フロアプレイ』公演ですが、JSDCの優待チケットは特典満載。
座席位置そのものもとても良かったのだが(9列目・ほぼ中央)、1000円分のお買い物券が付いていて、ウチは二人で行ったので2000円引きでDVDを購入。まだ、見てませんが、見たらまた感想を書きます。

そして更なる特典としてウォーミングアップ見学会が催されるとのこと。こういうオマケイベント大好きな私はもちろん参加。日曜日の午前中、午後一の公演前の会場に入って最前列の席でダンサー達を見ることができました。

最初はリラックスした雰囲気の舞台上でのミーティング風景を眺めながら、スタッフの方からさまざまな解説を聞き、しばらくたったところで、ウォーミングアップ開始。メソッドがあるようで、全員同じ動きをしていました。軽くキューバンモーションで動くだけなのに、まあ格好いいこと!

私のお気に入りのロシア人の彼女はセンターポジション(笑)。ソロの場面などはなかなかない彼女ですが、やっぱりスゴイ。動きのキレが違う(って他のダンサーはウォーミングアップだから軽くやっているだけなのかもしれませんが、ナチュラルボーンなマッチョダンサーである彼女は音楽が鳴るとついついスゴイ動きをしてしまうのだ!……って妄想です)。
隣の男性ダンサー(パートナーではない、坊主の彼)にちょっかいを出しながらと余裕たっぷりで楽しそう。ますますファンになった。

もうひとりのお気に入りハリネズミ頭のダミアンは後の方で目立たない。髪の立ちもゆるかった(本番前だからね・笑)。

モダン担当(?)の、人造人間っぽい(褒め言葉です……ってそんな褒め言葉はないか・笑)デイモンは、やっぱりでかい。Webサイトのプロフィールを見たら、元バスケットプレーヤー。なるほどそんな感じ。

そうそう、前にテレビで見た「フロアプレイ体操」の動きもちゃんとやっていて、オモシロムーブだからやっていたワケじゃなく、普段からやっていた動きなのねーと感心しきり。

解説のスタッフさんはしきりに「身体の中心を探りながら」という言葉を使う。
後でウチの奥さんに聞いたところ、「中心がなければ回転も安定しないし、停止するにもピタッといかない。それほど中心とは大事なモノで、要するに体幹(あ、変換されない)。体幹は意識することが大事で、どこにあるのか知ることで鍛えられる」とのこと。
なるほどー。フロアプレイに触発されて、こりゃ腹筋鍛えるしかないと思っていた私には良いヒント。

見学会の最後は、芸術監督・振付家のジェイソン・ギルキソン氏への質疑応答。誰も質問しなかったら俺が!と思っていたが、熱心なファンは積極的に手を挙げていたので出る幕無し。
あっという間に終わってしまったが、有意義な時間だった。
そうそう、ダンス教室の仲間に会えたので、それなりにあった待ち時間も楽しくフロアプレイ話(萌え妄想?)を話せて楽しかった。周りではあいつらなんだ?と思われたかもしれないが(笑)。

そういうわけでオマケイベントも満喫してフロアプレイは終了。次回来日するのはいつかな? 次回は新作かな〜? 楽しみ楽しみ。

世界を見回してもバーン・ザ・フロアカンパニーにライバルはいなさそうだが、JSDTはここを狙っているのだな。スゲーぜ。

(※時々過去のダンス関連日記を再録していきます)


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『フロアプレイ』2008来日公演

映画じゃないけどペアダンス重要度:★★★★★(満点!)

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→2008年公演・公式サイト

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(この記事は2008年9月14日にmixiで書いた日記の再録です)

行ってきたのは金曜日。東京公演の第一回目。
JSDCで予約した席は思った以上に良い席。通路側が人気とは聞いていたが、なるほどダンサーがどんどんと出てきてお客と一緒に踊るのね。誘ってくれたらイイパフォーマンスしますぜ〜と念を送るも残念ながら来なかった(笑)。

さて、フロアプレイ、本当に素晴らしい。私は大感激でした。

・男性、女性ともダンサーの肉体の迫力の前にはひれ伏すしかない。圧倒的!

・特にラテンダンサーは、それはもう露出度が高かったのだが、脱ぐには理由がある。アタリマエだが裸が一番、動きがよくわかるのだ。胸の下から腰までの要するに腹筋の動きがスゴイ。ダンスを始めて意識するようになった胴体のいくつかのボールジョイントがまあ綺麗に動くこと!

・脱いでなくても素晴らしい。というのは衣装がよかった。競技ダンスのアリエナイ感じのドレス(モダンの袖の下のひらひらとかキライ)はまったくなく、またさらに嫌いなラテン競技ダンサーの男の衣装のいやらしさはまるでなく(いや、ほとんど脱いでたんだけど)、特に男性の格好は破れジーンズにタンクトップとかウエスタンシャツとか(いずれにしてもボタンは全開なんだけど)、これならと納得できる衣装だった。

・ダンスは社交ダンスの種目をまんべんなくという構成だったが、やはりラテンに寄っている感じは否めない。ラテンダンサーが9組にモダンダンサーが1組という感じ。もちろん分け隔てなく踊る場面も多いのだけど。

・モダンカップルは大型で(特にリーダーの腕が長くてスゴイ)、それは素晴らしかったのだが、もう少し違うイメージのカップルがもう一組いても良かったと思った。大きくて黒いイメージの彼らに対して、金髪とかで可愛い感じのカップルとか。でもワルツもタンゴも十分よかった。エロいフォックストロット(笑)も。

・とても感心させられたのが、ウィンナワルツ。ウィンナワルツらしく群舞なのだが、これが男女とも裸足で、男性は前述の破れジーンズに白ウエスタンシャツを羽織るだけで踊ったのだが、凄く新しいものを見た気がする。素敵ではあるがいかんせん旧いウィンナワルツを、テンポの速さを活かし現代風に解釈した素晴らしい構成。ブラボー!

・そういう点では、ルンバも速めのテンポで、もちろんタメはあるがスパッと回る感じが気持ちいい。競技会などでは一番見るのがつらいルンバだが、きちんと構成してやれば十分に素晴らしいと思う。ま、ショーと比べんなということだろうが、思うことは多々ある。

・同じく競技ではワンパターンの一言に尽きるパソ・ドブレも、ショーとしてはイメージが明確な分だけいろいろいじっても大丈夫で、フロアプレイのものは見応えがあった。これも肉体芸。ん、スカートとかマントとかだから道具芸?

・サンバってすごく可能性を感じるダンス。フロアプレイを見てその思いを強くした。サンバ風でさえあれば、使える曲の幅は凄く広いし、とにかく現代というか若い世代に受けるための要素であるスピードやビート感がある。社交のサンバももっと面白いものにできる可能性があると思う。

・チャチャチャも良かった。我々がやるようなシャッセでのチャチャはほぼなくて、ロックかもしくはとにかくチャチャチャの部分は素早い移動というだけなのだが、チャチャはチャチャ。ダンスのキャラクターは動かしようがない。こんなに楽しいチャチャチャはもっと単独で流行ってもいい。というか、サルサクラブでもみんな踊ったらいいと思う。

・なんかフロアプレイの感想と言うよりは、それにインスパイアされて、社交ダンスそのものについて考えるという感じになってしまった。でも、見ている間はとにかく圧倒されて、それどころじゃなかった。正直つかれた(笑)。グイグイ引きつけられて休まる部分がない。肩凝るよ(俺だけ?)。色もすごくて、特に後半始まってすぐの色とりどりのラテンダンスミックスはどこを見たらいいかわかんない(笑)。

・前後するが、前半の最後のクイックステップからスウィングの流れもよかった。スウィングもチャールストンとかクイックステップから自然につないで、かついろいろいっぺんに見せてくれて…。ダンスの歴史とかの知識が一応でもあれば、二重三重に楽しめる構成なのだ。これといったストーリーはないが、私にはそれがいい。英語わかんないし(笑)、ということではなくて、ペアダンスへの深い深い愛情が感じられたので。

・ダンサー達も皆、個性的で素晴らしかった。私のお気に入りは、男性ならハリネズミみたいな髪型のルンバをソロで踊った彼。女性は迷うけど緑の髪のパンクな魅力の彼女。視線とかが異常にセクシー(笑)。彼女のリーダーは目立たなかったけど、小柄な坊主でパンクな感じのカップルで異色感があって良かった。ま、赤い髪の人も好みだったんだけど。

・でも私のMIP(Most Impression Player!)はロシアの彼女。小柄でちょい太めで、ほかと比べちゃうと決してスタイルが良いわけじゃないんだけど、とにかくはじけてた。彼女の空いている方の手はスゴイ。常に饒舌な動きでアピールしまくる。顔だってスゴイ。なんかグイグイ来るのだ。心から楽しんで踊る方法を知っていると思う。ブラバー!

・タンゴはもっともっとやれることあっただろうけど、あえて避けた感じか? 本職アルゼンチンタンゴダンサーのショーアップ度はスゴイからね〜

・そうそう、古い映像も楽しく見たが、リーダー1人にフォロワーが2人、重なるようにして踊ったあれ、ふざけてやったのかもしれないけど、リーダー不足の昨今、ちょっと面白いよね。

・どんどん思い出す。歌手も良かった。特に女性の方のうまさはスゴイ。
・ドラム、パーカッションだけが生というのはどうなのかなと思ったけど、結局一番大事なところだけは生ということでいいのだと思う。

・別に比べる必要はないんだけど、先日オーチャードホールで見た「スウィング!」とは、ダンスのレベルが違うように感じた。肉体的に、バラエティー的に。たぶん席の違いだけではあるまい。圧力が違う!と思った。逆に「フロアプレイ」はエロイし(コレ後述)、迫力がありすぎてつかれるしで、多分気軽に楽しく見るには「スウィング!」の方が向いている。音楽も含めて。

・フロアプレイについては奥さんともそれはそれはたくさん話した。私は「フロアプレイは一言で言えばエロマッチョだ!」と言うと、それは違うと。私が使う「エロ」は結構な褒め言葉で、特にダンスのような原始・根源的な行為には最高の褒め言葉のつもりだったのだが、彼女にはマイナスの言葉だったようで、それならセクシーかというと私のなかではちょっと違う。なんかどんどんヤバイ話になりそうだが、社交ダンスは日本では歴史が暗いせいか、やたらとスポーツ=健全をアピールして現在に至っているが、私はもうそんな時代じゃないと思うし、本来ダンスが持っているちょっとエロ的な部分も出していいんじゃないかと思う。ってオヤジが言うと問題アリアリなので難しいところだけど、自分のキャラクターに甘えつつ(って知らない人も読むのに)、秘めたるエロ込みでもっと楽しみましょうよ、ということだ。

(※時々過去のダンス関連日記を再録していきます)


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ブロードウェイ・ミュージカル『スウィング!』2008来日公演

映画じゃないけどペアダンス重要度:★★★★☆

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(DVD未発売につき、CDを紹介)
スウィング!
〜オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング〜
2008年
21曲(76分)


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(この記事は2008年8月18日にmixiで書いた日記の再録です)

先週の金曜日に見に行ってきました。渋谷のオーチャードホール。
1万2000円のチケットにちょっとビビって、やめようかと思っていたけど、割引チケットが買えたので。
個人的に「ペアダンスを始めるきっかけ」というのに興味があって、それはやっぱり映画だったり舞台だったりすることが多いのです。その中でもこの『スウィング!』は強力な動機になっている人もいるようなので、ぜひ見ておきたいなと。

まとまった文章で感想を書けるほど目が肥えていないので、箇条書きにて。

・席はかなり後の方で残念だったけど、十分に楽しめました。ダンスの全体像を見るには良い席。

・ダンス目的だが、音楽が素晴らかった。バンドと歌手たちに大拍手。

・事前に予習のテレビ番組を見ていったので、エースダンサーのエクスタインとマリアのペアに注目。うはーやっぱりスゴイや。キレキレ。でも動きにキレがありすぎて機械のよう。彼らにしかできない動きというのも多そう。

・好みから言ったら、前半にエクスタイン・ペアとダンスバトルをしたペアが好き。ルンバやチャチャ、サンバなどもちょっとずつ披露してくれたので。柔らかさもあって、踊ってる!って感じがした。確かにエクスタイン・ペアと比べたら、リフトのキレはないのだけど。

・基本的にダンスのペアは崩さないのも好感。

・そして、それぞれのペアごとにきちんと個性があって、それを見せてくれたのがよかった。特に女性ダンサーたちはわかりやすくキャラクターが異なってグッド!

・ソロダンスだったが、コントラバス(ジャズだからウッドベース?)の精のようなアレ、夢に見るね(セクシーで)。っていうか夢に見たことをそのままダンスにしたのかも。

・もう一つ、ソロダンスでピアノの上で踊るアレ。長身ブロンドで目立っていた女性ダンサーの見せ場。いわゆるジャズダンス的な動き。足を上げた時に足首が曲がるか伸びるか(笑)。

・ウチの奥さんは強烈な美意識の持ち主なので(笑)、スウィングのリフト時の女性の足の曲げ方(膝も足首も90度みたいな)が嫌いらしく、ありえねーとのことでした。私としてはキャラクター(曲)に合っていれば、いいのではと思うのですが、絶対やらないと(誰もやれとは言ってませんが・笑)。バレーの影響とかダンスの成り立ちにも興味がありますが、なかなかいい本がありません。

・スウィング・ジャズは基本的にダンスミュージックなので、聞いていて踊らない方がおかしいのです。オーチャードホールのような上品なホールできちんと座って見るのはツライかも。オールスタンディングのアリーナでやってくれればと思います。

・ウチに帰ってからCDを聞き直しましたが、歌手が違うのでずいぶんとイメージが…。メインキャストのチャーリーは歌もタップも素晴らしい〜  CDの歌手よりも断然好みです。トランペット二本吹きは面白いけど特に意味無し(笑)。で、このチャーリーさんはウチのダンスの先生の友人(ミュージカルで共演)とのことでした。先生は凄いなぁ〜!

・もうちょっと歌詞がわかればなぁ。楽しい曲ばかりだし、ストーリーはほぼないので、英語がわからなくても問題はないのですが、一応でも何を歌っているのかわかった方が楽しいに決まってます。予習で見ておいたテレビ番組(題名のない音楽会)で聴いた「Stompin' At The Savoy」は、その時に訳詞を見ており、そんなこともあって余計に思いました。といっても舞台に字幕装置を置くほどじゃないですけどね。

・ペアダンスの華はやっぱりリフトだなーと思いました。難しいステップも正しいホールドも、派手なリフトの前には吹っ飛びます。いや、私がリフト技を覚えたいということではなくて、プロのペアダンス、食うためのペアダンスということを考えた時、このスウィングのリフトは大あり。つまりJSDTの方向性は絶対に間違ってないと改めて思いました。この辺のことはまた改めて。

ちょっと高かったけど、見に行ってよかった。楽しくて素晴らしい。最後の盛り上がりには感激。こうなると秋の「フロアプレイ」も楽しみだぁ!

(※時々過去のダンス関連日記を再録していきます)


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アルゼンチンタンゴ映画(リスト)

数あるペアダンスの中でも、私がもっとも格好いいと思ってるのがアルゼンチンタンゴだ。

だが、私はアルゼンチンタンゴが踊れない。
何度か入門レベルのレッスンを受けたことがあるが、社交ダンスとはまるで勝手が違う。社交ダンスはワルツでもルンバでもクイックステップでも、段階を追ってだんだんと上手くなっていく実感があるのだが、アルゼンチンタンゴは手強い。なかなか上達の手応えを与えてくれない。もちろん、もっともっと練習すればいいのだけれど。

そんなわけでアルゼンチンタンゴのレッスンは現在中断中。
いずれまた再チャレンジしてみるつもりだ。いずれ絶対に踊れるようになりたい。
でも、実は焦ってもいない。
なぜならアルゼンチンタンゴは、どんなに年をとってもきっと格好良く踊れるダンスだからだ。他のダンスがそうではないとは言わないが、アルゼンチンタンゴこそはオッサンやジジイが踊っても格好いいダンスの筆頭なのだ。

アルゼンチンタンゴの映画も結構ある。
未見のものも多いが、いずれ紹介していきたいという予告兼願望コミでリスト化しておこう。
なお、リストの映画は必ずしもタンゴをテーマにしたものではなく、タンゴのシーンが登場するということ。

ドキュメンタリーも2本紹介

 『タンゴ・イン・ブエノスアイレス−抱擁−』は、昨年末(2008)まで東京でも劇場公開していた(見逃した!)。
2009年も札幌、福岡、松山などで上映していくようだ。DVDもまだ発売されていないし、また東京でやらないかなぁ。

タンゴのシーンだけ見たいなら、なんだか凄いサイトを見つけた。凄すぎてゲップが出るよ(笑)。
tv→タンゴ動画リンク集


 

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『ローマの休日』

映画中ペアダンス重要度:★★

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1950年アメリカ
出演:オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック
監督:ウィリアム・ワイラー
118分

tv予告編[YouTube]

永遠の名作『ローマの休日』。原題は『Roman Holiday』。
私も大好きな映画である。

映画評論家などは、オードリー・ヘプバーンで語るべき映画は他にもあるのに、『ローマの休日』のみが突出しすぎていることに(それも日本でのみ)苦言を呈するようなむきもあるようだが、名作は名作。日本での人気が特別高いと言うことなら、きっと日本人の心に響く何かをもっているのだろう。

ダンスシーンは2箇所。

一つは冒頭のローマでの歓迎舞踏会の場面。
ウィンナワルツを優雅に踊り始めるが、入れ替わり変わる男性は誰も退屈な人ばかり、というシーン。
最初こそきれいなワルツなのだが、その後はヘジテーションで揺れるだけ。ダンスを小道具に退屈なパーティを演出している。
ほんのわずかだが映るきれいなワルツは特にダンスに入るところがスムーズでいい。180度のターンをゆったりと繰り返す。アン王女の左手は常にスカートを持っている。
tv

もう一箇所のダンスシーンは、サンタンジェロ城そばの船上ダンスパーティ。
映るのは一瞬だが、会場では多くの人たちが(多分)スウィング(ジルバ)を踊っている。
その後、曲が変わってアン王女が踊るのはフォックストロット(ブルース)だ。ホールドが深く、ほとんどチークダンスのようだが。
また、その後にアン王女をこのパーティに誘った美容師と会って二人が踊るのがラテンぽい曲。多分サンバなんじゃないかと思う。ゆったりとベーシックステップを踏むだけで、時折アンダーアームターンする場面なども見ることができる。
今はサンバというと妙に張り切って踊る印象で、ダンスパーティなどでは、どちらかというと人気のないダンスだ。
だが、ここでは実にリラックスした感じで楽しく踊っている。私が理想とするのはこうしたダンスだ。
tv

『ローマの休日』のダンスシーンは、時間にしたら合計でも5分に満たないごく短いものだが、とても効果的に使われており印象深い。

叶うものなら私もローマでアン王女と船上ダンスパーティで一曲踊ってみたいものだ。


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ディズニープリンセス(リスト)

予告とメモをかねてペアダンスを踊っている(踊っていそう)なディズニー作品をリスト化(未見作品有り)。

正確には実写作品は「ディズニープリンセス」には加えないそうです。
また、上記のアニメ5作品に『アラジン』のジャスミンを加えて、レギュラーのプリンセスとするそうです。「6姫」という言葉もあるみたい。

他にもディズニーのプリンセスが踊っている作品がありましたら、ぜひ教えてくださいね。


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『シンデレラ』

映画中ペアダンス重要度:★★

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1950年アメリカ
ディズニーアニメ
監督:ウィルフレッド・ジャクソン
74分

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tv予告編[YouTube]

ディズニーランドには中学生の頃に一度行ったきり。ウチの奥さんにいたっては一度も行ったことがないという、まったくディズニー関係に興味なく過ごしてきた我が家(子どももいない)だが、ペアダンスに興味が出てから、ディズニーアニメはペアダンスの宝庫なのでは、と思いいくつか見てみることにした。

この『シンデレラ』はディズニー1950年の作品。50年以上前の作品なので版権切れでDVDなども安く買える(本屋などで500円とか)。
しかし、半世紀も前の作品とは思えないほどの出来映え、クオリティである。ディズニーの技術力にはまったくもって驚かされた。スゴイ!

なんでも『シンデレラ』は、ウォルト・ディズニーが「一番好きな作品」と語った作品なのだそうだ。そしてこの後、ディズニーは傑作と呼ばれる作品を立て続けに放ち、「ディズニー・ルネッサンス」と呼ばれるきっかけとなっている。

有名なシーンはいくつもあって、中でも魔女がかぼちゃの馬車と素敵なドレスを用意してくれる「ビビディ・バビディ・ブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)」は楽しい。
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だが、ペアダンスの紹介が目的の当ブログは、その後の舞踏会のシーンがメイン。
お城では王子とシンデレラが踊るのはもちろんワルツ。曲は「So This Is Love(これが恋かしら)」。
tv Waltzシーン(5分過ぎ)

曲の速さを示すBPMは46くらい。これはウィンナワルツとしては遅いし(BPM50〜60くらい)、ワルツとしては速い(BPM30くらい)。さらに歌のパートにはいると、シンデレラと王子の掛け合いで速度に変化が出る(揺れる)ので、こうして、改めて聴いてみるとこの曲で社交ダンスを踊るのは結構難しい。

だが、ダンスはアニメーションといえども実に正確かつ流麗に表現されており、ヘジテーションからターンへとスムーズに移行する様が描かれている。
これは私が習っているウィンナワルツの初級レベルのステップとまったく同じだ。

また、シンデレラのホールドは右手が常にスカートを持っている。
ウィンナワルツ(ヴェニーズワルツ)は競技会などではしっかりと両手ともホールドして踊るようだが、本場ウィーンの舞踏会などの様子を見ると、女性がスカートをつまみ上げる右手の様子が見て取れることが多い。
これだけのことでグッと印象が上品になる。実際にやるとなるとホールドが弱くなる分、難しくなるのかもしれないが、TPOを選んでぜひ踊ってみたい(踊っていただきたい)ものだ。

ディズニーはここ数年、「ディズニープリンセス」という名称で、このシンデレラをはじめ、白雪姫、眠れる森の美女のオーロラ姫、美女と野獣のベルなどを集めたブランドを展開している。
専門誌なども出ており、いい歳して見てみたが、小さな女の子たちのお姫さま願望に乗り、ディズニープリンセスは大成功しているようだ。

私もまったっく知らない世界ではあったが、“お姫さま願望”は社交ダンス普及のキーワードの一つになりそうな気がして、ちょっとディズニープリンセスをいろいろ見てみようと思っている。


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『サタデー・ナイト・フィーバー』

映画中ペアダンス重要度:★★★★

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1977年アメリカ
出演:ジョン・トラボルタ、カレン・リン・ゴーニイ
監督:ジョン・バダム
119分

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tvOP [→Go YouTube]

歴史に残るダンス映画『Saturday Night Fever』。
といっても私は世代的にも異なり、映画もTVでなんとなく見たことがある程度。
改めてDVDで見返してみると、いろいろと面白かった。

というのも私が通うダンス教室では、「ハッスル」という種目があるのだ。
このハッスル、普通の社交ダンスでは踊られない種類のダンスだが、アメリカンスタイル社交ダンスのJSDCでは普通に踊られれている。
ハッスル(Hustle)は、ディスコダンスの1つで、集団で踊る(ラインダンス)もあるようだが、私たちが習っているのはペアダンスとしてのハッスル。

ハッスルは、英語で「ごり押しする」「乱暴に押しのけて進む」などの意味だそうだが、日本では本来の意味と違い「とにかく頑張る」といったニュアンスで使われることが多い。
ちょっとレトロで面白い言葉であり、ハッスルを踊ると言うとしばらく恥ずかしい感じもしたがもう慣れた。

『サタデー・ナイト・フィーバー』は、その名の通り、毎週土曜日の夜にダンスキングと化す主人公・トニーの物語。
トニー役のジョン・トラボルタのダンスシーンがとにかく有名で、当時はきっと完コピした野郎がどのディスコにもいたんだろうと思う。 若きトラボルタはそれほど魅力的。

特に有名なシーンは、ダンスフロアをめいっぱい使ってのソロダンス。DVDのジャケットにもなっているあのポーズはその名も「トラボルタ」。右手を挙げて腰を逆方向に突き出すトラボルタポーズはやってみると意外と難しい。
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[→Go YouTube]

ソロダンス部分が有名ではあるが、ペアダンスの部分もたくさんある。
ダンス映画の常として、最後はダンス大会に出るわけだが、これがペアダンス。練習から本番までいろいろと見せてくれる。

私が習っているハッスルは、まだほんの最初のレベルで、いくつかのステップを組み合わせているだけだが、『サタデー・ナイト・フィーバー』を見ると、このダンスは基本的になんでもありの自由。大事なのはノリだけだ。

70年代に『サタデー・ナイト・フィーバー』が広めたディスコダンスは、現在隆盛を極めているヒップホップなどのストリートダンスにも強い影響を与えていると思う。
例えば面白いアクロバティックなポーズを決めるブレークダンスなどの萌芽を見ることができるし、ビートに合わせて手足を踏みならすストンプなども強く出てきたのは、この辺の時代なのからでは。それでいて、ハッスルのような伝統的なペアダンスの味も十分に持っている。

私のようなダンス門外漢だった人間からすると、伝統的な社交ダンスとヒップホップの間には何の共通項もない、まったく関係ないものと思ってきたが、ダンスとはその時代時代の音楽と一体になったもの、という認識ができた時に、一気にいろいろなダンスがつながってきた。
そのことについてはまた別の機会に書くが、ジャズからロックンロールへ、さらにディスコを経てヒップホップ的な現状へと連なる、音楽とダンスの歴史。私の中では、このディスコムーブメントが過去と現在をつなぐミッシングリンクになった。……って単に今まで知識がなさ過ぎただけなんですけどね(笑)。

さて、『サタデー・ナイト・フィーバー』。ただの明るいダンス映画ではなかったのは意外。昔見た印象も結局ダンスシーンのみが残っていたが、実はその反面、現実に苦悩する青春群像という暗い面もあり、それが一層、土曜の夜の明るさを浮き出させているのだ。

ハッスルというダンスを知りたければ、この映画を見るべし。そんでもって真似すべし。
あ、でも実際にディスコでハッスルを踊るのはスペースの関係上難しいそうです(笑)。


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『アメリカン・プレジデント』

映画中ペアダンス重要度:★

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出演:マイケル・ダグラス、アネット・ベニング
マーティン・シーン
監督:ロブ・ライナー
114分

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tv予告編[→Go YouTube]

オバマ大統領の就任式での婦人とのファーストダンスは多くのメディアが報道したので目にした方も多いのでは。

tv[→Go YouTube] Obama's First Dance

曲はビヨンセが歌った『At Last』。原曲はエタ・ジェイムズで1961年のヒット曲。
すごくスローな曲で、踊るとしたらフォックストロットだけど、いわゆるチークダンスで正解という感じ。
三連符なのでやろうと思えばウィンナワルツでも丁度いいくらい速さだけど。

大統領のダンス、きっとブッシュもクリントンも歴代の大統領はみんな就任式で踊ってきたんだろうけど、残念ながら記憶にはないなぁ。きっと今回くらい注目された人もいなかったので、ダンスの様子も目にすることができたんだね。

映画でも大統領がダンスするシーンは見たことがある。
『アメリカン・プレジデント』はマイケル・ダグラスが大統領。人気も上々で2期目の当選を目指している。彼は妻を亡くしており、ずっとやもめ大統領だったのだが、ある日環境問題のロビイスト(アネット・ベニング)と恋に落ちる。大人の恋であり、なんの問題もないようだが、政敵に攻撃され支持率は急落。さて大統領は!? というストーリー。

ラブロマンスとして撮られた映画だが、見どころはマイケル・ダグラスのカッコイイ大統領。難関を乗り越えるスピーチの力強さと誠実さは、やっぱりアメリカ大統領は世界一の男なんだなぁと思わせてくれる。

ダンスシーンは国賓を迎えての晩餐会で大統領とその恋人が踊る。
広い部屋にいくつもテーブルが並べられた会場の中央には、ダンスができる程度のスペースが用意されているのだ。
踊られるダンスの種類は判然としない(足下がほとんど映らないし)が、多分フォックストロット(ブルース)。あとはリズムで揺れる程度のチークダンスという感じ。
それでも、大統領が踊れば、皆、食事も会話も中断していっせいに注目する。そんな中で堂々と振る舞う態度こそが大統領というわけだ(恋人の方はビビリ気味)。
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[→Go YouTube]

オバマ大統領も別にこれといったステップをするわけじゃないけれど、実に堂々と、それでいて結構いろいろやって見る側を飽きさせなかった。例えば婦人をアンダーアームターンで回したり、ホールドを変えてみたりと、ただ抱き合って揺れるだけではないあたりに、やっぱりすごいなぁと。

社交ダンスとかやっていると、ついステップにこだわりがちになってしまうが、本来ダンスってもっと自然なものなんだと思う。
大統領たちのダンスはそんなことを思わせてくれる、素敵なダンスだった。


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『鹿鳴館』

映画中ペアダンス重要度:★★★★

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→公式サイト


2008年1月5日に放映されたドラマ。テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャルということで、テレビとはいえ映画並みの力作。

原作は三島由紀夫(新潮文庫『鹿鳴館』)。
ドラマの出演は主人公・影山伯爵に田村正和、その夫人に黒木瞳。本作のヒロインとも言えるのが侯爵令嬢の石原さとみ。その令嬢が惚れちゃうのが書生の松田翔太で、反政府運動のカリスマ指導者が柴田恭兵。
これら登場人物は、それぞれに因縁を抱えており、鹿鳴館で行われる天長節の大舞踏会に向けて、物語がドラマチックに進んでいく。

元が戯曲だけあって、2時間のドラマにはピッタリのストーリー。
誰もが熱演を見せるが、特に田村正和は出色。ともすれば最近はユーモア込みで見てしまうその独特の演技も、ニヒルな伯爵政治家を演じるとこれ以上の役はないのではないかと思えるほどハマる。
正直、お正月のTVドラマということで、大きな期待はしなかったが、田村正和の役者人生にも大きな足跡となる作品ではないだろうか。

さて、ダンスシーンだがのっけからたっぷりと見せてくれる。
鹿鳴館(→Wiki)で踊られるのはもちろんウィンナワルツ
現代の社交ダンスで踊られるウィンナワルツ(ヴェニーズワルツ)と同じく、右回り(ナチュラルターン)、左回り(リバースターン)と、たまのヘジテーションが主な構成要素だが、大きく違うのは、カドリーユなどの宮廷舞踊の要素が残っていることだろう。
といっても私は専門家でもなんでもないので、詳しいことはわからないのだが、自由にパートナーを誘って踊るダンスではなく、一定人数が輪になって決まり事と共にステップとパートナー交代を繰り返すダンスのようである。

舞踏会のシーンは何度か登場するが、興味深いのは練習のシーン。お雇いの外国人ダンス教師の声に合わせて華族の婦人たちが練習する模様はどんな資料に当たって再現したものだろうか?

このダンス教師の出身国に興味がある。
主人公・影山伯爵のモデルは井上馨で、劇中でも英国に留学したと言っており、多分彼のダンスは英国式。鹿鳴館のダンスも英国式であったのだろうか、と想像を馳せる。

話は飛ぶが、日本に社交ダンスを広めた目賀田綱美男爵なる人物がいるそうだ。彼は華やかなりし1920年代のパリの社交界で踊られていたダンスを持ち帰り、その中にはアルゼンチンタンゴなどもあったという。
鹿鳴館とは時代がまったく違う(パリ留学から帰国は昭和元年)が、この話を聞くにつれ、この優雅で踊りやすいフランス式のダンスが日本で広まっていれば、と夢想したり……。
日本に最初に伝わった社交ダンスが、どんなものであったのか? そしてそれは現代にどんな影響を与えているのかというのも想像してみると興味が尽きない。
→詳細

*参考文献
目賀田ダンス 勝海舟の孫・目賀田綱美男爵が拓いたもう一つのダンス史
目賀田匡夫 著
A5判162頁 定価1,600円+税

鹿鳴館というと、あでやかな貴婦人たちがドレスを着て、毎夜のごとく舞踏会に興じるという華やかな印象だが、実際には付け焼き刃で外国人からは嘲笑され、庶民や憂国の士からは批難され続けた存在であったようだ。
ドラマでは、美しい女優さんたちが踊っているため、ほとんどそうした鹿鳴館の負の部分を見せることはないが、わずかとはいえ触れているのは評価したい。

ちなみにこのドラマ、現在のところ再放送もDVD化もされていない。
これだけの作品、いつかなんらかの形で再度登場することを切に願っている。


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『恋はサルサで!』

映画中ペアダンス重要度:★★★☆

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2000年イギリス
出演:キャサリン・マッコーマック
監督:デイビッド・ケイン
97分

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tv予告編[→Go YouTube]

日本未公開作でDVDも売れなかったらしくて、やたらと安売りしている作品。でもタイトルに「サルサ」と付いているので一応買ってみた。
原題は『Born Romantic』。

「ロンドンのサルサ・クラブで出会う、男女6人の恋愛模様をユニークに描いたロマンティック・コメディ」というのが売り文句になっているけど、みんな変なやつばっかり。
特に出てくる男はみんなサイテーで、なぜ恋が実っちゃうのかよくわかんないけど、サルサを踊れば皆解決というのはキライじゃないな(笑)。

登場人物はそれぞれ個性も仕事もバラバラなんだけど、そんな人たちがサルサを通じて微妙に交流しちゃうところがリアルでいい。
サルサクラブのシーン、もうちょっと見たいけどまあ仕方ない。
サルサ映画と思ってみると不満かもしれないけど、私は十分楽しめました。


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『セイブ・ザ・ラストダンス』

映画中ペアダンス重要度:★★

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2001年アメリカ
出演:ジュリア・スタイルズ、ショーン・パトリック・トーマス
監督:トーマス・カーター
113分

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tv予告編[→Go YouTube]

将来を嘱望されたバレエダンサーが、一度はあきらめたダンサーの夢を、黒人のクラスメイトからヒップホップの手ほどきを受けることで、もう一度という気持ちが蘇る……、という感じのストーリー。
青春映画としても、ダンス映画としても良くできている。登場人物はリアルな背景を持っているが、造形は若干魅力に欠ける感じ。大きなお世話か。

当ブログはペアダンスが登場する映画を紹介のが目的なのだが、残念ながらこの映画は基本的にバレエとヒップホップ(ストリートダンス)の融合みたいなことがテーマで、ペアダンス要素はほとんどない。

それでもわざわざ取り上げたのは、私の好きな『レッスン!』(→09/2/4)に、社交ダンスとヒップホップの融合というのがあるから。
また、『ステップ・アップ→記事有りもそう。バレエ(コンテンポラリー)ダンサーの彼女と、白人マッチョのストリートダンサーがお互いにお互いのダンスを学んで、新しいダンスを作り上げるという感じ。

社交ダンスもバレエも、やっぱり若者にとっては古くさいダンスという認識でしかない。
特に社交ダンスの場合は曲が古い。それでヒップホップということになる。

『レッスン!』では、伝統的な社交ダンスの曲(スタンダードポップスなど)に、ビートの効いたヒップホップ的なリズムをミックスしていったりする。若者としてはペアダンスの楽しさはわかったけど、せめて音楽だけは耳慣れたもの、そしてダサくないものにしておきたいというわけだ。

この試みがうまくいったかどうかは個々の判断になろうが、私としてはイマイチ。リミックスってどうしても下品になりがちだもの。
ダンス映画、ミュージカル映画は、気に入るとサントラも買って聞き込むというのがパターンの私も、『レッスン!』のCDはいらないかなぁと思って結局買っていない。

社交ダンスと音楽についてもいずれまた書くつもり。


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『サルサ!』

映画中ペアダンス重要度:★★★★☆

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1999年フランス・スペイン
出演:ヴァンサン・ルクール、クリスティアンヌ・グゥ
監督:ジョイス・シャルマン・ブニュエル
100分

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tv予告編[→Go YouTube]

 

サルサ映画としては最初にヒットしたのがこの作品らしい。日本でもこの映画をきっかけにサルサを始めた人も多いと聞く。

サルサはキューバ発祥のアメリカのダンスだが、世界中で人気。この映画もフランス・スペインの合作でオリジナル言語はフランス語。そして舞台はパリなのだ。

主役のフランス人ピアニストがキューバ人になりすまして……、という設定は無茶だが、それがいい(笑)。
ストーリーは単純明快で、ハッピーエンド。主演の2人は魅力的だし、それ以上に脇の役者がいい。特にフランス人のおばあちゃんと、キューバ人のおじいちゃんが素晴らしい。

音楽も全編通して楽しく、実に聴きごたえがある。
特に今サルサというと、サルサクラブでもひたすら速い曲ばかりがかかり、サルサの世界選手権なんていうとスピード比べみたいなところもあるけど、この映画ではキューバの伝統音楽「ソン」が中心。哀愁に満ちたゆっくりとしたテンポの曲が心地いい。これに合わせて踊る老人二人。実に絵になる。これがサルサの神髄かと思って見たのでした。

星が1つ足りないのは、もうちょっとダンスシーンを見たかったから。主人公はピアニストだしね。

劇中「なにもかも奪われても、最後に踊りたい気持ちだけは残った」という言葉がココロに沁みました。いい時も悪い時も踊っていたいものだなぁ。


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『ダンシング・ハバナ』

映画中ペアダンス重要度:★★★★

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2004年アメリカ
出演:ディエゴ・ルナ、ロモーラ・ガライ
監督:ガイ・ファーランド
86分

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サルサ好きとしては見ておきたい映画だったのでTVでやってラッキー(BSフジ 2008/10/13)。

tv予告編[→Go YouTube]

原題は『Dirty Dancing: Havana Nights』。
名作と名高い『ダーティダンシング』(1987年)が未見なのだが、その新作として制作されたというこの作品。
舞台を1958年のキューバはハバナにしたのが味噌。踊られるダンスは必然的にサルサとなって、前作と同じプロットながら(らしいです)、まったく違った味の映画になったとのこと。
そのプロットとは簡単に言うと「奥手の女の子がダンスで自分を解放し、大人になってゆく避暑地の恋」。

青春ラブストーリーとしてはまあまあというところだが、ダンスシーンががこの映画の価値を増している。
別々の個性を融合するという、ペアダンスとしてのサルサの魅力を十分ひきだしていたと思う。
私のようなサルサ初心者にも何をやっているのかわかる程度の難易度のテクニックだったので、踊りたい人にも参考になるかも。
思うに、ダンスの難易度と魅力は比例しません。簡単なステップでも格好良く・素敵に踊れば最高のダンスになるのです。

サルサ映画はほかにも何本かあるので続けて紹介していきますね。


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『ダンサーの純情』

映画中ペアダンス重要度:★★★★

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2005年韓国
出演:ムン・グニョン、パク・コニョン
監督:パク・ヨンフン
111分

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tv予告編[YouTube]

いわゆる韓流モノにまるで興味も縁もなく、期待せずに見てみた1本。
アレ? これ、面白い……。

というわけで大変楽しめました『ダンサーの純情』。
ヒロインのムン・グニョンちゃんは昔のアイドル顔でかわいいし、ダンス特訓も頑張ったらしく、その上達ぶりがなんだかリアルでいいです。一途な田舎の娘は結構難しい役柄だったんじゃないかと思いますが、徐々に引き込まれました。
男性の方は、椎名桔平を10倍爽やかにした感じのパク・コニョン。スポーツ系のかっこよさで、性格はツンデレです(笑)。

*以下ネタバレありです。

韓流らしいのかどうかわかりませんが、ドラマはコメディチックなノリ(偽装結婚をした夫婦を演じるが役人に目を付けられて本当の夫婦のようになっていく…)から、波瀾万丈(イヤなライバルが現れてダンスパートナー強奪、さらには暴漢に襲われて再起不能の足の怪我!)、そしてロマンチックな結末へ(田舎から持ってきたホタルが孵って再会の小道具に)、といろいろ楽しめる作りになっています。

さてダンスシーンは? 踊られるのはラテンばかりで、ルンバ、チャチャチャ、サンバを見ることができます。
あまり極端なラテンノリもなく、素直にきれいと思えるダンスです(専門家ではないので詳しいことはわかりませんが)。ただし、主役の二人が踊るのはあくまで練習だけで、目指していた大会には一緒に出ることができないのです。
大会ではイヤなライバルと踊らなければならないのですが、練習の成果を発揮して、なかなか堂々と踊ります。衣装もキュートです。
特訓ではサンバでフィギュアスケートのような回転ジャンプをするのですが、まあこれは映像でごまかしました。もともとリアルな技ではないので、まあいいかと。

韓国の社交ダンス事情についてはまったく知りませんが、教室の様子、競技会の様子など、日本の社交ダンスと同じような状況なのかなと思いました。
前のエントリーで紹介した香港映画に比べると、ダンスもしっかり描けているし、愛情も感じました。韓国映画では他にも社交ダンスを扱ったものがあるそうなので、機会を見つけてぜひ見てみようと思います。

(未見)
『風の伝説 Dance with the Winds』
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2004年韓国
出演:パク・ソルミ、イ・ソンジェ
監督:パク・ジョンウ
129分

 

tv予告編[→Go YouTube]

「人生をダンスに捧げた運命のラブストーリー」だそうです。見なくては!

(未見)
『B型の彼氏 MY BOYFRIEND IS TYPE-B』

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2005年韓国
出演:イ・ドンゴン、ハン・ジヘ
監督:チェ・ソグォン
98分

 

tv予告編[→Go YouTube]

サルサのシーンが少しあるそうです。


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『ダンス・オブ・ドリーム』

映画中ペアダンス重要度:★★★

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2001年香港
出演:アンディ・ラウ、サンドラ・ン
監督:アンドリュー・ラウ
95分

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tv予告編[→Go YouTube]

社交ダンス映画なら、と思ってDVDを購入。
香港スターは全然知らないので、純粋にダンス映画としての評価は、うーんイマイチかな?

『Shall We ダンス?』風の舞台立てですが、まったく関係なく。イケメン・ダンス教師に一目惚れした主人公がダンスにはまっていく様子を、そのダンス教師のちょっといいかげんな野望や主人公と対照的なリッチな女社長などと絡めて描く、というもの。

社交ダンスといってもほとんどアルゼンチンタンゴ風のものしか、ダンスシーンはないし、教室での練習風景もなんだかいいかげんなチャチャチャの場面が少々と物足りない感じ。
アルタンのダンスシーンはまあまあ素敵です。

気になったのは、社交ダンスというジャンルへのリスペクトに欠けること。その点、周防監督の『Shall We ダンス?』は、おっかなびっくりですがリスペクトがあっての企画だし、アメリカ版の『Shall We Dance?』も、ダンス好きには納得できる作りでした。

が、何というか、前に『少林サッカー』を見た時にも思ったのですが、あれも映画としては面白いですけど、サッカーそのものへの愛情はないですよね。オチはなんでも少林拳でハッピーみたいな、サッカーは目的達成のための道具に過ぎないという感じが、サッカー好きの私には残念でした。

香港映画は、映画としての面白さを追求するためには、いろんなものを犠牲にしても良しとするような、乱暴なところがありますが、この映画もそんな感じ。

最初から映画会社も、このDVDを売るためには、主役のアンディ・ラウを前面に押し立てて、「アンディが踊る!」「アンディがカラオケ!?」とか、そんな感じでひたすらアンディ・ファンにアピールする戦略。そしてそれは間違っていないと思う。

私は今ダンス映画をたくさん見たいという気持ちから、このDVDを買って、星2つという厳しめの評価をしてしまったが、最初から私はお呼びでないのだ。
アンディファンの皆さんスミマセン。


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『Shall we Dance?』

映画中ペアダンス重要度:★★★★★

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2004年アメリカ
出演:リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス
監督:ピーター・チェルソム
106分

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tv予告編[→Go YouTube]

周防監督の『Shall We ダンス?』をハリウッドでリメイク!
ということでどうしてオリジナル版と比較をしながら観ることになりますが、私としてもどちらも素晴らしい作品だと思います。

細かな、それでいて根本的な差異は、やはり日米の夫婦関係のありかたなんでしょうが、上手くまとめられていて、鑑賞する際の良いフックになっていると思います。
それよりも、役所広司とリチャード・ギア、草刈民代とジェニファー・ロペスというキャラクターの違いが、大きな印象の違いになっていると思います。どちらが良い悪いではなくて。

リチャード・ギアは役所広司よりもダンスが上手くて、全体的にスマート。日本版の持つコメディの雰囲気を薄くし、お洒落なラブロマンス色を強めています。
白くて細い草刈民代と、黒くてたくましいジェニファー・ロペスは、そのままモダンとラテンの色分けに。ここは男性の好みがハッキリ分かれそう。私は、「電車から見た美しい女性に惹かれてダンス教室に」という重要なプロットは、草刈民代の神秘的な雰囲気でないとなぁ〜と思いましたが、ま、そこはいいでしょう。

ダンスシーンはこちらアメリカ版の方が楽しめると思います。
特に深夜のスタジオで二人が踊る情熱的なタンゴ「Santa Maria (Del Buen Ayre)」は素晴らしく、ラテンのようにもアルゼンチンタンゴのようにも見えますが、やっぱり社交のタンゴ。それもきっとコンチネンタルじゃなくてアメリカンのタンゴなんだろうなー、と思いました。
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TANGO - Santa Maria (Del Buen Ayre)

この映画も、社交ダンス的には、インターナショナルスタイルではなくて、アメリカンスタイルが中心になっているそうで、詳しい方はその辺も楽しめるんじゃないと思います。

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そうそう、私、ミュージカル映画『シカゴ』も大好きなんですが、同じシカゴの町を舞台に、職業まで同じ(弁護士)のリチャード・ギアが踊ってるのがなんだか面白くって……。

『シカゴ』

31zhrvdapl_sl500_aa192_ 2002年アメリカ
出演:レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア
監督:ロブ・マーシャル
113分

 

tv予告編[→Go YouTube]

ミュージカル映画ですからダンスシーンは満載ですがペアダンス要素はほぼなし。でも名シーン満載です。


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『Shall We ダンス?』

映画中ペアダンス重要度:★★★★★

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1996年日本
出演:役所広司、草刈民代
監督:周防正行
136分

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tv予告編[→Go YouTube]

社交ダンス映画といえばまず思い浮かぶのが『Shall We ダンス?』。
国内外で高い評価を受け、社交ダンスブームを巻き起こした……と私が書くまでもなく、有名かつ多大な影響を与えた作品です。

とは言え、私自身はこの映画を観てダンスを始めたわけではなく、そんなに強い思い入れもないのですが、映画はよくできていてとても好きな作品です。
ダンス教室の雰囲気や体育館でのダンスパーティの様子など、日本の社交ダンスの雰囲気を良く描いていると思います。
でも実際の社交ダンス教室は常に男性不足で、映画のように男性だけのクラスというのはなかなかないでしょうね。
私の通う教室でも男女の比率は大きな問題です。

劇中、役所広司さんが夜の公園で、姿勢矯正器を付けて一人練習に励むシーンがありますが、実は私も最近姿勢矯正器を付けて練習する機会がありました。
背中に一本、棒を通すことで真っ直ぐにするだけなく、腕の正しい高さもキープできるようにできていますが、最大の効果は首の位置の矯正かもしれません。背中から真っ直ぐに伸びている器具に常に首を後傾させて接触させておかなければなりません(こうしないと器具は背負っているだけなので安定しないのです)。
これにより、器具を外して後でも一本芯が通ったような感覚が残り、背中、首などまっすぐになることに慣れていくというものです。

なんてことを書くと、スパルタ式でダンスレッスンに励んでいるようですが、ちょっと貸してもらって体験しただけで、本来私の「楽しくダンス」という姿勢からすると「ここまでしなくても」という感じです。でも、なにごとも経験。これはこれで大変役に立つものだと思います。
海外にもあるんでしょうかね? こういう器具。

この映画、登場人物がどれもとても魅力的ですが、私は特にダンス教師「たま子先生」が好きですね。ああいう優しい女性の先生はダンス界にはなかなかいないのではと思います。

強烈な印象を残すのは竹中直人演じるラテン男です。
社交ダンスは本来、モダン(スタンダード)もラテンもなんでも踊るのが楽しいと思うのですが、競技指向になってくるとプロはもちろん、アマチュアでもモダン専門、ラテン専門(ラテン屋とか言うらしいです)となってしまいます。
同じ社交ダンスというくくりの中でも、モダンとラテンは雰囲気だけでなく、体の使い方などもかなり違いますから、仕方がないところもあると思いますが、本来の社交ダンスの精神からは離れてしまっているのは残念なことだと思います。

映画『Shall We ダンス?』の成功で、「時代遅れ」「怪しげ」と思われがちだった社交ダンスに、光を当てて新風を吹き込んだと言われていますが、一方で現在の社交ダンスが持つ「イマイチ」な部分というのも白日の下にさらされてしまったのではと思います。
特に私が感じるのがこの強烈ラテン男に代表されるやりすぎ感です。真っ黒に焼いて、スケスケの衣装を着てクネクネとする変な男たちというのは、実際如何なものかと思います。
またモダンでもキッチリ七三分けに不自然なにやけ顔、せっかくの燕尾服も社交ダンス用にカスタマイズされたものは、なんともシルエットが変です(上半身ピッタリでパンツがだぼだぼ)。
女性の衣装については私はよくはわかりませんが、ウチの妻などはダンス競技番組などを観るたびに「アリエナイ」とつぶやいています。
モダンのドレスの袖には、動きを大きく見せるために大きな布が付くのがお約束のようになっていますが、あんなファッションは他にありません。ダンス専用でパーティファッションの延長であるはずのドレスではなくなっています。
ラテンは特殊なショーダンスになってしまっていますから、衣装についても言うに及ばず、という感じになっています。

ダンス競技は特殊な世界ですから、特に世界と戦うために、近づく努力をすることは必要でしょう。そのためには似合う似合わないにかかわらず、合わせていくことも大事でしょう。
私はそうした世界を否定したいのではなく、日本の社交ダンスの世界が、競技の世界を向きすぎているのではないか、ということに危惧と不満を抱いているのです。

竹中直人さんの演技からこんなことを思いました。彼の演技自体は完璧で、好印象を残す数々の登場人物の中でも“勝利”していると思います。私も大好きです。


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『パリの恋人』

映画中ペアダンス重要度:★★★☆

 

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1956年アメリカ
出演:オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステア
監督:スタンリー・ドーネン
103分

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tv予告編[→Go YouTube]

原題は『FannyFace』。
オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステア、夢の共演です。
あまりにも有名な『ローマの休日』と、ついつい対比しながら観ました。

どちらもきっと当時の人に、強烈な海外旅行欲を高めたと思います。意識的に観光映画として撮っているのだな、と。ローマが伝統的なヨーロッパの魅 力を伝えるのに対し、パリは文化の最先端という魅力。パリへの憧れ(そしてちょっと文化的すぎてついていけないよ、という感じも含めて)がこれでもかと映 し出されています。

主演のオードリー・ヘプバーンは本当に美しく、また『ローマの休日』では見られない、キュートなダンスや苦手とされる歌も楽しむこともできます(唯一のミュージカル作品?)。
ファッションモデルとして見いだされる役なので、さまざまな衣装を着こなすところもまた見どころです。

相手役のフレッド・アステアはすでに50代。小柄で決してカッコイイとは言い難い風貌ですので、一見してなぜこの二人が恋に?と思いますが、そこはアステア、いざ踊り出してしまえば、すべては吹っ飛ぶ素敵さです。

アステアを見ていると、踊ると言うことは素敵に歩くことなんじゃないかと思います。歩いているだけでダンスを感じさせる名手です。

そして、2人で踊るシーン、一般的には教会のウェディングドレスのシーンが印象的でしょうが、私は特に最初に二人が踊る暗室でのシーンが印象に残りました。

アステアのペアダンスはそのリードのさりげなさが本当に素敵で、そのさりげなさが彼の真骨頂だと思います。ダンスのリードは一般的には、身体が接 していてこそ成り立つものですが、アステアのリードは身体が離れていてもポジションやわずかな動きだけで成り立ってしまうのです。

それでもやはり、見た目ではグレゴリー・ペックの勝ち。別に比較する必要もないのでしょうけど、ローマとパリ、この2作の人気を分けたのは主演男優のルックスだったかもしれません。

--

追記

その後、『ローマの休日』についても書きました。(→記事有り


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『ツインズ』と『トゥルーライズ』

シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー知事の主演作二本。
意外なセレクトでしょ?
ダンス映画でなくても、ペアダンスシーンがあればどんどん取り上げます。

 

『ツインズ』

映画中ペアダンス重要度:★

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1988年アメリカ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィート
監督:アイバン・ライトマン
107分

 

デコボコ双子コンビの母親探しの旅。
旅の途中で立ち寄ったバーで踊るのが意外にもワルツ。ホテルで堅物のシュワちゃんに遊び人の兄がワルツの手ほどきをする場面も。
ワルツというと、社交ダンスの王道というように上品なイメージがあるが、ここで踊られるダンスは酒場のロックバンドが演奏するバラード曲で踊られるちょっと野卑で楽しいワルツ。
きっと古いダンスであるワルツは、楽しく簡単に踊れるダンスとして欧米の民衆に根付いた存在なのだと思う。
短いシーンだが、楽しいペアダンスシーン。ダンスの後はお定まりの乱闘シーンへ。

tvWaltz [→Go YouTube]

 

 

『トゥルーライズ』

映画中ペアダンス重要度:★

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1994年アメリカ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス
監督:ジェームズ・キャメロン
141分

 

お互いに秘密のスパイ夫婦によるアクションコメディ。
タンゴの名曲『Por una Cabeza(ポル・ウナ・カベーサ)(2008-9シーズン浅田真央のエキシビション曲)で、主演の二人がタンゴを踊る(コンチネンタルタンゴともアルゼンチンタンゴとも判然としない)。

tvTANGO [→Go YouTube]


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“プロム”って

プロムというのは、アメリカの卒業ダンスパーティのことらしい。
青春映画、学園映画でよく見かけるアレだ。

疑似社交界のような状況は、端から見る分には面白いが当事者だったらタマランだろうと思う(笑)。
Wikipediaによれば、もてないヤツが集まって「アンチ・プロム」を開くらしい(歪曲)。

プロムシーンが登場する映画リストも載っているので、興味のある方は参照のこと。
→Wiki

プロムはカップルが絶対条件。だからダンスもペアダンス。といっても面倒な社交ダンス種目のようなものはあまり踊らないのではないかと思われる。パーティダンスとせいぜいワルツくらいか。現代のプロムはクラブミュージックが主体のようだ。

プロムシーンが登場する映画、私が観た中から1本紹介しよう。

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

映画中ペアダンス重要度:★

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1985年アメリカ
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド
監督:ロバート・ゼメキス
114分

 

いわずと知れた有名作品。中学生の頃から何度となく観ているなぁ。
1955年にタイムトラベルした主人公マーティが同世代となった父親や母親と出るパーティが「魅惑の深海ダンスパーティ」と名付けられたプロム。
ロックンロール誕生の場面があるように当時はロック以前のスウィングジャズなどで踊っていたようだ。ダンス種類からいうと「スウィング」(日本でいうジルバ)とか。結構アクロバティックなこともやっているが、映るのは一瞬。

ちなみに『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』では、1855年西部開拓時代が舞台で、町のお祭りでダンスパーティのシーンがある。
踊られるのは「ポルカ」や「スクウェアダンス」や「ワルツ」。
どの時代でもアメリカではペアダンスが綿々と踊られていたのだなぁ、と。

tvポルカ [→Go YouTube]


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『ステップ・アップ』

映画中ペアダンス重要度:★★★☆

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2006年アメリカ
出演:チャニング・テイタム、ジェナ・ディーワン
監督:アン・フレッチャー
100分

--

tv予告編[→Go YouTube]

青春ダンス映画。ダンス好きならきっと楽しめる。

構造は『セイブ・ザ・ラストダンス』と同じ。バレーダンサーの彼女が、ストリートダンサーの彼と出会って、ダンスの幅を広げてサクセス、という感じ。
でも「セイブ・ザ〜」よりも最後のダンスシーンが良かったと思う。群舞かつペアなので迫力がある。ペアダンス要素は薄いが。

主演の2人は新人らしいが、どちらもかなりのマッチョ。彼の方はエミネムを10倍ごつくした感じ(ちょっとジョン・シナ風)。
彼女の方はジャネット・ジャクソンのバックダンサーだったこともあるそうだが、こちらも腹筋とかスゴイ。美人じゃないけど笑顔がカワイイ。

それにしても、映画に出てくるスラムの黒人の若者というのはどうしていつもいつもああも愚かに描かれているのか。実際にそうだから仕方ないのか?

--
追記
『ステップ・アップ2』は未見。でも副題の「THE STREETS」を見る限り、ほぼストリートダンスバトルものと思って良さそう。
キライじゃないけど、ペアダンスを紹介したい当ブログとは相容れなさそう。


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『ダンス・ウィズ・ミー』

映画中ペアダンス重要度:★★★★★

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1997年アメリカ
出演:ヴァネッサ・ウィリアムズ、チャヤン
監督:ランダ・ヘインズ
127分

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tv予告編[→Go YouTube]

キューバから父親を捜すためにアメリカにやってきたラファエル(チャヤン)が、社交ダンス教室でインストラクターのルビー(ヴァネッサ・L・ウィリアムズ)に恋をする。

見どころはもちろんダンスシーン。
いくつもあるダンスシーンの中で、なんといっても素晴らしいのはサルサ!
サルサクラブでのルエダ(輪になってパートナーチェンジしながら踊るサルサ)は、本当に楽しい。フロアをグイグイと移動するカメラワークも秀逸。

tvサルサ[→Go YouTube]

社交ダンスのコンテストシーンもしっかりとダンスを堪能できる。
最後の方では説明不要とばかりにセリフ無しのダンスシーンが続くのもイイ感じ。
意外と長い(127分)が、ダンスシーンが楽しめる方なら飽きないはず。また見返してみようと思う作品。

tv競技会[→Go YouTube]

 

余談1
アメリカの町のダンス教室の様子がうかがい知れて面白い。
教室でのパーティは楽しそう。やっぱりアメリカンなパーティダンスの基本はフォックストロット(日本で言うブルース)なのだなぁ。

余談2
主人公のチャヤンはプエルトリコの大スターらしい。確かに好印象。
マッチョで得意はリフト。女性陣から「私も持ち上げて!」と大コールが楽しい。
やっぱりリフトはもてるよな。筋トレでもするか、と思わせる(笑)。


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アメリカンスタイル社交ダンスで良かった

私がたまたま出会ったのがアメリカンスタイルの社交ダンスでした。

日本における社交ダンスとは根本的なところから違うんじゃないかと思います。
もちろん踊られるダンスの種類は似通っていますし、やっていることも端から見れば同じように見えるでしょう。

「インターナショナルスタイル」と「アメリカンスタイル」。
専門的なことはわかりませんが、体験から考えるにこの2つのスタイルにはかなり大きな違いがあるように思います。

飽きっぽい私が曲がりなりにも約二年ダンス教室通いを続けて来られたのは、なによりも「楽しかった」ことが理由です。
かなり乱暴な書き方ですが、「アメリカンスタイルは楽しい」のです。

もうちょっと正確に言うと、「最初から楽しい」という感じ。
私の行っている教室のことしか正確にはわかりませんが、ちょっと他のところにも行ってみた感じからすると、アメリカンスタイルは敷居が低い感じ。
最初の一歩が踏み出しやすい。これが大事です。世の中、敷居が高くてやめちゃう人も多いのでは、と想像しています。

楽しい、楽しくないといった、教室の雰囲気は別にスタイルによるものではないでしょう。
でも、多分、入門期にこそ、このスタイルの違いは如実に表れるのではないかと、私はにらんでいます。根本思想のようなものが表出するとでも言いましょうか。

私の思う2つのスタイルの違いは簡単に言うとこうです。

インターナショナルスタイルはイギリス人がまとめ上げたキッチリと硬派なスタイル。
アメリカンスタイルはアメリカ人が自分たちが踊るように楽しさと合理性を求めてできたスタイル。

もちろん、アメリカンスタイルにも競技会はあり、高度なステップもいくらでも存在します。多分、内容が高度になるにつれ、両スタイルの差はなくなってくると思われます。

ちなみに、大げさでなく日本における社交ダンスの99.9%はインターナショナルスタイルで、アメリカンスタイルはドマイナーです。
星の数ほどある日本の社交ダンス教室の中で、アメリカンスタイルを教えているところは1桁しかありません。
中でも専門に教えているのは、JSDC(ジャパンソーシャルダンスクラブ)だけだと思います。

私は本当にたまたま見つけて(ネットで情報を見て)、このJSDCに通い始めましたが、本当に良かったと思います。というか正直なところ、ほかの教室だったらどうなっていただろう、と。続いているかどうかあまり自信はありません。


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「社交ダンス」という言葉について

「社交ダンス」という言葉、実はあまり使いたくないのです。

私はできるだけ社交ダンスではなくてペアダンスと言うことにしています。
単に言葉の問題ですが、要は正確なイメージのためと言いましょうか。
もしくは若干の現状に対する問題意識からとでも言いましょうか……。

社交ダンスに関する詳しい定義はWikipediaでもみてもらう()として、ここでは簡単に。
社交ダンスというと日本では主に競技ダンスを中心とした「インターナショナルスタイル」というダンスが踊られています。
私がやっている(習っている)のはこのインターナショナルスタイルではなく、「アメリカンスタイル」というダンスです。
これは単にスタイル(もしくは地域)の違いだけで、どちらもいわゆる社交ダンスというくくりで良いと思います。

しかし、私が思うに日本における社交ダンスは、どうも私がやっているものと違うような気がしてなりません。
私が思うに、日本の社交ダンスは非常にスポーツ寄り(競技指向)であると思います。日本の多くの社交ダンス団体は「ダンススポーツ」を名乗っているのもその現れだと思います。
その影響下にある映画「Shall We ダンス?」も、TVの芸能人社交ダンス番組も人と競うダンスです。
ダンス専門誌も何誌かありますが、情報の多くは競技に関することです(どこの大会で誰が勝ったとか)。

それが悪いとは言いませんが、私には競技指向がありません。単に個人の楽しみのためだけに踊りたいのです。
もちろん踊っていればもっと上手くなりたいという気持ちは当然出てます。そのためには“正しいダンス”を目指して競技スタイルでやっていくことは、もしかしたら早道なのかもしれませんが、私はどうもそういう気持ちにはなれません。

人と競うために踊っているわけではないというのは1つ理由ですが、他に(これは失礼かもしれませんが)どうも競技会で踊られているダンスが素敵とは思えないのです。
競技ですから緊張感はあるかもしれませんが、カッコイイ!とか素晴らしい!と思えるダンスは、テレビでダンス競技会の番組(CSなどでたまにやっているんですよ)を観ていてもほとんどありません。
もちろんそれは私の目が肥えていないからに過ぎません。専門的なことはわかりませんし、流行もわかりません。

見るダンスに関して、私が「おぉ!」と思えるものは、映画の中にありました。
映画スターが踊っているからカッコイイに決まっていますが、むしろ競技ダンスに比べてそのさりげなさ、自然さこそが、私には好ましいものでした。

そんなわけでこうしたブログを起ち上げたわけですが、もう一つ私にとって大きかったのは、たまたま習いに行ったダンス教室が、「アメリカンスタイル」の教室だったのです。
このことについてはまた後日。

そういうわけで、人と話す時は説明が面倒なので「社交ダンスやってます」と話しますが、
社交ダンスの知識のある方と話す時には「アメリカンスタイルの社交ダンスをやってます」と言います。
また、日本では社交ダンスの分野に入らないダンスも踊る(習う)機会がありますので、
「ペアダンスをやっています」と言うこともあります。
日本の社交ダンスの分野に入らないダンス(ペアダンス)とは、
たとえば「サルサ」や「ハッスル」「スウィング」「アルゼンチンタンゴ」などです。

そんなわけで、ホントは私としては「アメリカンスタイルの社交ダンスを中心としたペアダンス」をやっているというつもりなのですが、長いし面倒ですからね〜。
その都度、上手いこと使い分けていきますが、当ブログではできるだけ「ペアダンス」という言葉を中心に使っていくつもりです。

いきなりくどくど言ってスミマセンでした〜。

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『レッスン!』と『ステップ!ステップ!ステップ!』の共通点と相違点

『レッスン!』1つ前の記事参照は、ピエール・デュレイン氏をモデルにしたフィクション。
『ステップ!ステップ!ステップ!』2つ前の記事参照は、ピエール・デュレイン氏が始めた教育活動のドキュメンタリー、つまりノンフィクション。

N.Y.の小学校で実際に行われている社交ダンスのプログラムについてのドキュメンタリーが『ステップ!ステップ!ステップ!』で、『レッスン!』はそれを題材にして作られた映画。

『レッスン!』は、舞台を高校に設定することで、より社交ダンスを通じての更生や成長にポイントを置いている。
『ステップ!ステップ!ステップ!』でも、そのあたりのことは学校の先生へのインタビューなどでふれられるが、あくまでサラッと。
でもどちらもN.Y.の貧しい地域が舞台。

どちらもアメリカンスタイルの社交ダンスレッスンのABCに沿った形で学んでいく。
メレンゲ、フォックストロット、スウィング、タンゴ、ルンバという順番。
私もこの通りの順序でレッスンした。特にタンゴのベーシックステップを習う時のかけ声「ティー・エー・エヌジーオー」(SSQQS)なんかは、まったくそのままでなんか嬉しい。
アメリカンスタイルの社交ダンスは日本ではJSDCで習うことができる。

どちらも学校のダンスレッスンから、ダンスコンテストを目指して練習するという流れは同じ。やっぱりコンテストは盛り上がるしね。

でも『レッスン!』は、エンターテインメント作品なので、コンテストでのダンスは、さまざまなステップを取り入れた難易度・自由度の高いもの。『ステップ!ステップ!ステップ!』では、コンテストの規定に沿った順序で行うステップが決まっている。
でも、10週間でここまで踊れるからスゴイよ、子どもたち!

『レッスン!』は、ヒップホップとの融合というのも客寄せ用テーマとしてあるけど、『ステップ!ステップ!ステップ!』には当然なし。でも練習に疲れた子どもたちの元気を取り戻すのは、足を踏みならし手を叩いて踊る「Everybody Dance Now」などのディスコ曲。ちょっと面白い。

どちらもピエール・デュレイン氏がちょこっと登場する。
『ステップ!ステップ!ステップ!』では、最後のダンス大会の司会をやっているのがそう。司会も上手。私はよくわからないけど、フランス系の彼の英語は訛っている?
『レッスン!』でも最後のダンス大会に登場。審査員としてほんのちょっとだけ。いわゆるカメオ出演。

この2本の作品は、私が習っているアメリカンスタイル社交ダンスと非常に関係が深く、それだけに思い入れが強い。
どちらもとてもオススメで、ダンス好きはもちろん、そうでない人にもぜひ観てほしい作品。
観ればきっとダンスがしたくなる。影響力大!です。


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『レッスン!』

映画中ペアダンス重要度:★★★★★

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2006年アメリカ
出演:アントニオ・バンデラス
監督:リズ・フリードランダー
118分

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tv予告編[→Go YouTube]

アントニオ・バンデラス主演の『レッスン!』の原題は『Take The Lead』。
これは試写会(2007/06/28)で観たのだが、日本では熱血先生映画として売りたくて、こういうタイトルにしたんじゃないかな。原題の方が、本来の映画の持っている本質を表しているように感じる。この辺は、社交ダンスに対する日米のイメージ(先入観)の差異のような気がする。

バンデラス演じるダンス教師には実在のモデルがいて、それがアメリカン社交ダンス界の第一人者ピエール・デュレイン氏。これがなんと私の通うダンス教室の先生の師匠! 勝手に孫弟子の気持ちで観ることに(笑)。

映画はひいき目無しにとても良かった! ダンスシーンはもちろん素敵で、なんだかドキドキ。
映画としてもわかりやすく、ドラマもきっちりとある、よくできた作品。
でもそれ以上に、ペアダンスというものの神髄というか(いやそれは私の如きダンス初心者が語りすぎか)、教育的側面というか(いや、それだと即物的すぎるか)、そうしたものが実によくわかるいい映画だった。
この映画を観た時は、私もまだペアダンスを始めて3〜4ヶ月だったのだが、なぜこんなに短期間に私がペアダンスにとても惹かれたのか、なんとなく整理されてわかったような気がしたことを覚えている。

ペアダンスは一人では踊れない。そこが面白いところだし、難しいところでもある。
でもペアダンスの大事なことは一つだけ。それは多彩なステップでも正確なポジションでもない。
“相手を尊重する気持ち”
これが一番。まだまだ下手な私も、その気持ちを忘れないで踊ることで自分も相手も楽しくなれる瞬間を幾度も体験してきた。
ピエール先生は社交ダンスを通じて生徒たちにそれを教えるのだ。

映画のあらすじ等については各種サイトに詳しいので、ここでは省略。
主人公のモデルとなったピエール・デュレインについてもう少し。不勉強な私はまったく知らずに映画を観たわけだが、これが実にスゴイ経歴の方で、世界チャンピオンに4度もなるといった実績の持ち主。つまりレジェンド。
ただ、今回の映画はプロダンサーしての活躍ではなく、ダンス教師としての話なのだが、そちら功績も実に偉大な方。

そのピエール・デュレイン師がこの試写会のため来日され、映画の前には生でトークショーも見ることができた。
試写会ゲストの三原順子さんは社交ダンス未経験なのだが、フォトセッションではピエール・デュレインのマジカルなリードで彼女をクルクル踊らせる。ウチの先生も時々見せてくれるが、未経験者だろうがなんだろうが、すぐに踊らせちゃうのがダンスマスターのすごいところ。素敵なポーズをばんばん決める。うう、カッコイイ。


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『ステップ!ステップ!ステップ!』

映画中ペアダンス重要度:★★★★★(満点!)

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2005年アメリカ
ドキュメンタリー映画
監督:マリリン・アグレロ
106分

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tv予告編[→Go YouTube]


この映画は私の特別な一本。この次に紹介する「レッスン!」と合わせて観るのがオススメ。

『ステップ!ステップ!ステップ!』は、ニューヨークの小学校で導入され、この数年でどんどん拡がっているという10週間の社交ダンス授業を追ったドキュメンタリー映画。

なぜ、社交ダンスなのか?
それは社交ダンスを通じて協調性や礼儀、思いやりや男女の違いなどを学ぶため。社交ダンスによって得られる“なにか”は、確実に多くの子どもに良い影響を与えたはず。

なぜ、ニューヨークの小学校なのか?
いうまでもないことだが、ニューヨークにはさまざまな人種が暮らしている。この社交ダンスの授業は小学校ごとの判断で取り入れられているが、無料で行われており、むしろ社交界などとは無縁の貧しい住民の多い地域にある小学校でも積極的に導入されているようだ。社会的に、家庭的に問題を抱えていることが多い子どもたちに、社交ダンスを教えることで、目的意識を養い、成功体験を得ることで、非行化(N.Y.ですから半端じゃない。ヤクの売人やジャンキーはすぐ身近なものなのだ)を防ぐ成果を見せているとのこと。

……そんな背景をさりげなく説明しながら、映画は速い展開で10週間のプログラムを、主に2つの小学校のクラスを追うことで進んでいく。

男女一組で踊るダンスですから、10歳くらいの子どもはもっといやがるかと思ったが、意外と素直なN.Y.の子どもたち。恥ずかしがりながらもすぐにダンス! 子どもたちをノセる先生たちもウマイ。カリキュラムが良くできてると言えるかも。

子どもたちはみんな魅力的。女の子はませてるし、男の子はまだまだガキんちょ(笑)。主人公達は11歳。マセた発言の数々の中には結構ドキッとするものも。ダンスには興味がなくても、子どもたちの素直な言葉を聞くだけでも面白い映画。

クラスの中には、宗教(たぶんイスラム)で禁止されているという理由で、ダンスには参加しない子どもも。でも、DJ役をやったり(先生の注文でラジカセを操作して曲を流すだけだけどね)、コーチしたりとそれなりに役割が。この辺がアメリカの懐の深いところ。
なお、映画ではほんの一言出てきただけだが、舞台となる小学校の1つでは「9.11」の後で元気をなくした子どもたちに、元気を取り戻させようと社交ダンスプログラムを取り入れることを決めたそうだ。

1つの小学校ではドミニカ移民の子ども達が大半を占めていた。最初に教わる「メレンゲ」はドミニカのダンス。最初はぎこちないが、すぐに上手くなる。上手くなると、もうかなわない雰囲気。だって本物だもんね(笑)。

クラスには移民でまだ英語が話せない子がいる。でもダンスは抜群にウマイのだ。映画は後半、学校対抗のコンテストに突入するのだが、決勝での彼の素晴らしいルンバ(ターンのリードのさりげなくも超カッコイイポーズ!)にプロダンサーの審査員も大受け。ここは何度でも見たい映画の見せ場の一つ。

ダンスは本来競うモノじゃないけれど、あえてコンテストの場を設けて、才能のある子、努力する子を伸ばしていくのもアメリカらしいところ。子どもたちもそれなりに受け止めている様子。負けた学校の子どもたちは、納得できなくて泣くし、審査員のせいにするし、勝った学校をけなすしで、ちっとも潔くないんだけど、そこもまた素直でいとおしい。

コンテストはやっぱり盛り上がるね。予選は普通の体育館みたいなところでやるんだけど、きちんと司会が盛り上げて、表彰式もドキドキするし。そして決勝戦はそれなりのいい会場で。決勝戦まで来ると子どもたちのダンスもさすがのレベル。ラテン系、アフリカ系の子どもたちが多いせいか、ラテン種目(メレンゲ、ルンバ、スウィング)が本当に素晴らしい。

爽やかで感動的で、そして教育の大事さ偉大さを感じた作品。おじさんちょっと涙が出たよ。
そうそう、日本の小学校でも社交ダンスプログラムやってみたらいいのに、と本気で思う。でも日本の社交ダンスの世界はちょっとノリが違うからなぁ……。


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自己紹介をば

一応自己紹介を。
どんな人が書いているか気になる人もいるでしょうから。

私はだいたい40歳で東京あたりに住んでいます。
週に1度、ダンス教室に通うダンス好きで、ダンスは初めて約2年になります。
週に1度ではたいして上手くもなりませんが、楽しんで踊れるくらいにはなりました。

習っているのはいわゆる社交ダンスですが、日本では社交ダンスの範疇に入らない、サルサやハッスルやアルゼンチンタンゴといったダンスもやっていますので、このブログではできるだけ「社交ダンス」という言葉は使わずに「ペアダンス」と言っていこうと思います。
わたしがやっているペアダンスとその教室については、追い追い書いていこうと思います。

映画はまあ好きですが、映画館に通うというほどではなく、ウチで見るのが中心です。
昨年からテレビが大きくなったので、自宅で映画を見るのも楽しくなりました。
ダンスシーンが登場しそうな映画はできるだけチェックしていくつもりです。

どうぞよろしく!


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映画のダンスシーンように踊りたい! ……とまでは思わなくても

映画、特に洋画にはダンスシーンがつきものです。
ダンス映画、ミュージカル映画でなくても、生活の中にダンスが根付いている欧米では、ダンスは特別なことではないのでしょう。
そうしたダンスシーンの多くはペアダンス、つまり男女が一組となって踊るスタイルのダンスが踊られています。

日本ではこうしたダンスは社交ダンスとひとくくりにされてしまいます。
日本で社交ダンスと言うとどんなイメージでしょうか?
さまざまなイメージがあると思いますが、いずれにしても一部の趣味人のためのものという印象は拭えません。
とても残念なことと思います。

デートやパーティ、旅先のレストラン、自宅の庭やリビングで踊る、ペアダンスは素晴らしい時間です。
ま、なかなかそんな機会はありませんが(笑)、少なくとも映画の中にはたくさんありますよ。
このブログでは、ペアダンスのシーンが登場する映画を紹介して、ペアダンスの魅力をお伝えしていけたらと思っています。

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