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アイスダンスこそペアダンス

私はフィギュアスケートが好きだ。
最近はアイスダンスがお気に入りである。

ほとんどの大会ではアイスダンスがきっちり放送されることはないが、NHK杯はNHK BSで、ヨーロッパ選手権はCSのJ SPORTSで、ほぼすべての競技を放送してくれたため普段はなかなか見ることができない「コンパルソリー」や「オリジナルダンス」も見ることができた。

このコンパルソリーとオリジナルダンスは、完全に氷上の社交ダンスである。
なお、一般的にテレビで目にするアイスダンスはフリーといって自由度の高い演技構成になっており、芸術性は高いが、もうひとつ社交ダンス的ではない。

コンパルソリーは完全に規定演技。
どの組も指定された同じ曲で同じ内容のステップを行うので比較しやすいという利点がある。
今季の指定曲はクイックステップ。速くて明るい雰囲気は、社交ダンスと同様だ。

オリジナルダンスは、シーズン毎指定された同じリズムから曲は自由に用意して踊る。要するにタンゴとかワルツとかルンバとかを踊るのである。
今季の指定は「1920・30・40年代のリズム」。
使われるのは「フォックストロット」「クイックステップ」「チャールストン」「スウィング」「ウェストコーストスウィング」「ブルース」などなど。要するに古き良きアメリカ黄金時代、スウィングジャズ全盛期などの音楽を思い浮かべればOK。
2〜3種類の曲を組み合わせて使うことが多く、ある組はミュージカル「シカゴ」の曲を使っていた。
シングルでは、エキシビションでしか使えないボーカル曲を競技に使うことができるのもアイスダンスの特徴だ。

このように決まったダンスの種類を各組が創意工夫し、技術と個性を競い合うのだ。
アイスダンスにはペアダンスの魅力が詰まっている。きちんとしたホールドがなければならないし、ペアの心と技術が一致した時には高いシンクロ性を発揮し、1組の男女が1つの存在になる。リズムや曲の指定は自由度がなくなるようだが、逆に音楽との一体感という点では、シングルやペア競技のルーズさとは別次元のダンス本来の魅力がある。

フィギュアスケートは、競技スポーツと芸術性が高次元で融合した希有な存在だと思う。
きちんと整備された採点基準は競技スポーツとして納得がいくし、1組ごとに演技するのは採点者にとっても観客にとっても最適だ。
そして単に競い合うだけのスポーツではなく、素晴らしい演技は大きな感動を呼ぶ力を備えている。

さまざまな採点競技スポーツを見渡しても、フィギュアスケートのように大成功しているものはなかなかない。
私は競技ダンスも、このフィギュアスケートのようになってほしいと願っている。元をたどれば同じ社交ダンスである。同じように競技を進化発展させていくことは可能なはずだ。オリンピック正式種目入りを目指すならなおさらだと思う。


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