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『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』

映画中ペアダンス重要度:★★

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1993年アメリカ
出演:ダニエル・デイ・ルイス、ミシェル・ファイファー、ウィノナ・ライダー
監督:マーティン・スコセッシ
138分

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tv予告編[→Go YouTube]

1870年代ニューヨークの上流社会を舞台に、許されぬ恋に葛藤する主人公たちを、美しい映像で描いた作品。

アカデミー賞で衣装デザイン賞を獲得しており、その豪華で洗練された衣装は見どころの一つ。特にダニエル・デイ=ルイスの着こなす燕尾服などが素晴らしい。
だが、それらの美しさはうわべだけ。新大陸とは名ばかりの因習に凝り固まった社交界は、誰も本音を語らず、水面下で噂が渦巻く世界だったのだ。

ダンスシーンは冒頭10分くらいから始まる舞踏会で見ることができる。
tv[→Go YouTube]

舞台となる、舞踏室(ボールルーム)はセットだろうが、もの凄く豪華で、映画ではその構造(普通は廊下からすぐに入る仕組みだが、ここではいくつかの応接室を抜けて舞踏室に到達するようになっている……云々)についての説明なども楽しめる。

踊られるのはウィンナワルツで、曲もシュトラウスのオーソドックスなもの。ただし、ウィーン風の2拍目が早めに来る感じはなく、均等な3拍子。
舞踏会の開始はラデツキー行進曲でカップルが腕を組んで入場。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで必ず最後に演奏されるこの曲も、舞踏会には欠かせないものらしい。
先日見たウィーン舞踏会では、最後に参加者たちがみんなでトレイン状(もしくはムカデ状)になって行進していたのが楽しそうだった。

ウィンナワルツのシーンで特徴的だったのは、ホールドの位置が非常に低いこと。
こうした舞踏会では気合いを入れて踊っている人はおらず、基本的にゆるい。それが社交の粋というものかもね。
ホールドは、つないだ手が腰の位置くらいまでに下がっているカップルが多い。回転は通常1小節で180度ずつ回るが、見ていると120度くらいずつという感じ。よって、左回り(リバースターン)の際も足がクロスすることはなかった。

回転の角度などは、舞踏室を真上から映す映像があったため良くわかったのだが、もうひとつ気がついたのは、LOD(ラインオブダンス)は、1列ではなく外周と内周の2列になっていた。舞踏室は立派だが、競技会のような広さは当然なく、せいぜい10メートル四方というところ。無駄なくスペースを使って踊るには2列のLODが最適で、そのためにか舞踏室には中央を示す印(その家の頭文字かも)が付いており、きっちりその回りを回っていた。

まあ全て映画の中でのことで、どの程度考証されているのかはわからないのだけれど。

ウィンナワルツは社交ダンスの中でも最古のダンスで、ステップ的には単純なのだけど奥が深い。我が家では夫婦でダンスについてよく話すのだけど、多分ウィンナワルツについての話題がもっとも多い。
ウィンナワルツについては、まだまだ書きたいことがあるので、そのうちまとめるつもり。

[→映画タイトル目次へ]


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