« 「社交ダンスの定義」に全面賛成 | トップページ | 試写会『イエスマン“YESは人生のパスワード”』 »

フォックストロットについて語ってみる

私が通っているのはアメリカンスタイル社交ダンスの教室
まったくの初心者だった私は、アメリカンスタイルもなにも、社交ダンスにスタイルの違いがあるなんてことも知らなかった。
でも、やっているうちに、どうも日本でいう社交ダンスというのは、インターナショナルスタイルで、私の習っているものとはちょっと違うということがわかってきたのだった。

昔からビデオはベータ、パソコンはMacと何かを選ぶと必ずマイナーな方に行く私の宿命は、またもドマイナーな方へと流れたわけです。
日本の社交ダンスの99.9%はインターナショナルスタイル。アメリカンスタイルは私の通うJSDCの他、ほんのいくつかの教室でやっているだけ(アーサーマレーとか)。
でも、マイナーだから劣っているということではないことを、身をもって知っている私は(笑)、かえって社交ダンスへの興味をつのらせたのでありました。

で、近所のダンス教室やサークルにちょっと行ってみたりして、なるほどこりゃ違うもんだということが良ーくわかった。
たとえば、近所のダンス教室で「今までに何を習った?」と聞かれた私は「フォックストロットの初級を受けました」と言ったところ、「え、スロー? スゴイわね、もうそんなのやってるんだ」と驚かれた。だが、実際にやってみせたら変な顔されて「それはブルースねぇ……」と。

その時はわからなかったのだが、インターナショナルスタイルにはフォックストロットという種目はない。あるのは「スローフォックストロット」(単に「スロー」もしくは「スローフォックス」とも)という、どうやら非常に難しいとされているダンス。
それとは別に、いわゆるパーティダンスと言われ、競技にはない「ブルース」というダンスがあるのだ。

私の通う教室では「フォックストロット」はモダン(スタンダード)の基本種目としてできるだけ最初に習うことが望ましいとされている。
フォックストロットを習ってからワルツやタンゴを、さらにフォックストロットのクラスが初中級まで上がったらクイックステップが習えるようになっている。

自分でいろいろ調べたところ、クイックステップは元々「クイックステップフォックストロット」という名前なんだそうだ。
フォックストロットというダンスが、その後インターナショナルスタイルで競技化されるうちに速いテンポのダンスが「クイックステップ」に、遅いテンポのダンスが「スローフォックストロット」へと分かれた、ということらしい。
だから、インターナショナルスタイルの教室ではフォックストロットというダンスはない。
ブルースは入門向けのパーティダンスとして少し習う程度で、継続的に習得していく種類のダンスではないと考えられているようだ。

アメリカンスタイルにおけるフォックストロットは前述のようにモダン種目の基礎。ヒール・トゥを使った歩き方の基本から、ホールドを固めていく段階のダンスとして習う。
最初はいわゆるブルースと同じようなステップから(クォーターターンは第二段階だけど)。でも徐々にステップを増やしていき、中級レベルになってくるとスローフォックストロットと同じようになってくる(らしい。私は初中級レベル)。

また、本来アメリカンスタイルの競技にはクイックステップはない。私の通う教室では、クイックステップは「楽しいから」という理由でクラスが設けられている。うん、確かに楽しい(笑)。
ではアメリカ人はクイックステップを踊らないかというとそんなことはない。YouTubeで見るといくらでも出てくる。あくまで速いフォックストロットとしてクイックステップを踊っているようだ。実際ベーシックステップは同じだし、共通して使えるテクニックも多い。

このように、アメリカンスタイルにおけるフォックストロットは、初級レベルから上級レベルまでさまざまな難易度で踊れる、幅の広いダンスとしてあるようだ。
実際、フォックストロットに合う音楽は、社交ダンスの音楽の中でももっとも選択肢が多い。
4拍子のジャズ、ポップス系の曲で雰囲気さえ合えばいい。テンポも他のダンスに比べたらかなり幅広い(特にアメリカンスタイルでは。BPM=30〜40くらい。それ以下ならスロー、以上ならクイック、かな)。

教室ではフォックストロットの時にかかる曲はスタンダードポップスが多い。フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、ボビー・ダーリンなどなど。良い曲ばかり。曲が良いから踊りたくなる。ダンスと音楽の関係はどちらが上でどちらが下でもない。相関関係、喜びと高揚のスパイラル。

映画のペアダンスシーンでも一番よく観られるのが、このフォックストロットだが、正確にはフォックストロット以前のダンスではと。
フォックストロットはなんといっても歩くダンス。二人で散歩をするように、気楽に楽しく歩くダンスがフォックストロット。

映画でよくあるシーンは、愛を確かめるように抱き合った二人がゆっくりと揺れるように踊る、というもの。チークダンスとか、スローリズムダンスとかいうらしいけど、もう一つ言葉を見つけた。
それは「クラッシュ・ダンス」といって、LOD(ラインオブダンス:ダンスホールでの周回ルール。左回り)に沿って踊れないような混んだフロアでの踊り方のことらしい。でも、「クラッシュ」ってなんだか“正しいダンス至上主義”みたいなものが見え隠れして、あんまりいい言葉とは思えない。

私の習っているフォックストロットは、まだまだ初中級レベルのため、かなりシンプルでステップ数も少なく、パーティなどで一曲踊ると飽きて……いや相手を飽きさせてしまっているのでは、と心配になる。
でも、それではイカンのですね。たとえシンプルなステップでも、もっと曲に乗って楽しく踊ること。余裕があれば会話の一つでも楽しむこと。そんな風に踊りたいと思っているのです。

|

« 「社交ダンスの定義」に全面賛成 | トップページ | 試写会『イエスマン“YESは人生のパスワード”』 »

[フォックストロット/ブルース/スローリズムダンス]」カテゴリの記事

考察」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/532723/44387191

この記事へのトラックバック一覧です: フォックストロットについて語ってみる:

« 「社交ダンスの定義」に全面賛成 | トップページ | 試写会『イエスマン“YESは人生のパスワード”』 »