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『2番目のキス』

映画中ペアダンス重要度:★

51wsysfqnkl_sl500_aa240_ 2005年アメリカ
出演:ドリュー・バリモア、ジミー・ファロン
監督:ボビー&ピーター・ファレリー兄弟
104分

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tv予告編[→Go YouTube]

 

私はサッカーが好きで、ヴァンフォーレ甲府というあまり有名でないサッカークラブの応援をしている。毎週のように片道3時間ほどかけて山梨県まで通い、愛するチームを応援するという生活を10年近く続けている。
あまりに好きすぎて、仲間を募ってバスツアーを計画したり、最近では仕事にし始めてしまった(編集とか)。
はたから見れば、ハッキリ言ってクルっているとしか思えないほどの、情熱と愛と忠誠心をこのクラブに捧げている。

『2番目のキス』はスポーツ狂の話だ。つまり私の物語でもある。

ジミー・ファロン演じる高校教師のベンは、ボストンレッドソックスの熱狂的ファン。
キャリアウーマンのリンジー(ドリュー・バリモア)と出会い、2人は恋に落ち、順調に交際を始めるが、それは冬(野球のオフシーズン)だったから。
春になって野球が開幕すると、ベンのスケジュールはレッドソックス最優先。
最初はリンジーも彼に合わせようと付き合っているが、次第にすれ違いが……。

ダンスシーンは、彼女に説得されて、シーズン最終盤の重要な一戦をあきらめて、彼女の友人のパーティに行くシーン。彼も最大限の譲歩をして1試合あきらめたのだ。

パーティのテーマは「ギャツビー」、つまり1920年代米国のバブル時代『華麗なるギャツビー』の世界というわけで、モダン・ガールとダンディーというドレスコード(コスプレ?)パーティ。
アメリカでパーティというと、こうしたテーマを決めて、それに合わせた格好をすることが多いみたい。

白のタキシードにレッドバトラー風の口ひげをたくわえたベンは、一時野球のことを忘れてノリノリでダンスを楽しむ(チャールストン?とかスローリズムダンスとか)。

以下、ネタバレ。

パーティを楽しみ、良い雰囲気のまま家に帰った二人はベッドイン。最高の夜になったはずだったが、野球ファン仲間からの電話でテレビをつけたベンは愕然とする。
0-7で負けていたレッドソックスは、なんと宿敵ヤンキースに最終回大逆転勝利! 球場はもちろん、ボストンは町中お祭り騒ぎ。
なのに、彼はその輪の中にいない。20年以上一試合も見逃すことなくレッドソックスを応援し続けたのに、ただ1試合見逃した試合が最高の試合、歴史に残る大逆転。しかも最大のライバル相手に!!

呆然として泣きだしそうになるベン。
その気持ち、よーくわかるよ。もし自分がそんな試合を見逃していたら。そう、たとえば2005年の札幌ドームの大逆転を見逃していたら、いやリーグ最終京都戦・奇跡の入れ替え戦進出の一戦を見逃していたら、そしてあの入れ替え戦の停電やバレーのダブルハットを見逃していたら……!(私は全部生で見た・自慢)

悔やんでも悔やみきれないベン。ベッドでさめざめ泣くだけなら良かったのに、ついリンジーに当たってしまうベン。彼女は傷つき、そして別れを決意する。
彼にとっては一番はレッドソックス、私は永遠の二番手……。

一度は別れた二人だが、ベンは失ったものの大きさを悟り、犠牲を払うかのように叔父から受け継いだ、球場の永久シート権(まず手に入らない宝物)を手放そうとする。
そのことを知ったリンジーも、彼が払おうとしている犠牲の大きさに、彼の愛を知り……というわけで、二人は劇的な結末で復縁。その年のレッドソックスの奇跡の優勝で、完璧なハッピーエンド。めでたしめでたし。

でも、根本的には解決してないんだよねぇ。
まあきっとこれからは、お互いにお互いを尊重し、歩み寄っていけばきっと大丈夫なんだろう、という無理矢理納得してみたり。

私のとっては、ものすごーく身につまされる話……。
そんな風にこのラブコメ映画を観る人は愛するスポーツチームを持っている人だけで、少数のはずだが、世の中には確実にいるのだ。
映画はハッピーエンドだったが、きっと、彼女よりもチームを選択してしまう野郎も多いはず。理解はされないだろうけど、しょうがないんだよね、こればかりは。

私が幸せだったのは、ウチの奥さんも私に負けないくらいヴァンフォーレ甲府を愛していること。だからウチの最優先事項はヴァンフォーレ甲府なんです。あぁよかった(笑)。

サッカーに次いで得た趣味がダンスで、これまた奥さんと一緒に始めた共通の趣味。
私は観る趣味としてサッカーを、自分でやる趣味としてダンスを得た。どちらも一生もの。最高の趣味だと思っているし、なんと言っても幸せなのが、どちらも二人の趣味だということ。
いやー、今日のブログはすっかりノロケちゃったなぁ〜(笑)。

 

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追記1
あ、映画そのものはとても面白いです。
ファレリー兄弟にしては毒が少ないし、ドリュー・バリモアはめちゃめちゃカワイイし、ジミー・ファロンも好感度抜群です。
身につまされて泣きそうになるスポーツバカも含めて、誰にもオススメできるハッピーな映画です。

 

追記2
ウチにとってサッカーは最優先と言えますが、それは「大事でないことの中で一番大事」ということです。例えば冠婚葬祭、体調不良、肉親友人のピンチなどはサッカーより優先されます。
ダンスも最近は相当優先順位が上がってきていて、悩ましい日々です。ちなみに今日(4/26日曜日)はアウェーの試合をあきらめてダンスを優先しました。


 

[→映画タイトル目次へ] 

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