カテゴリー「ミュージカル」の記事

『モダン・ミリー』

映画中ペアダンス重要度:☆

51d6zo3g4ol_sl500_aa240_ 1966年アメリカ
出演:ジュリー・アンドリュース、ジェームズ・フォックス
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
138分

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1920年代を舞台にモダンガールとなったミリーが大活躍。
お洒落で楽しいミュージカルで、後に舞台化も。

1920年代といえば第一次大戦が終わり、1929年の世界大恐慌までは要するにバブルである。田舎から出てきたミリーも髪を短く切ってあっという間に“モガ”に変身。仕事は玉の輿に乗るための手段と割り切る、まさにバブルOL。

ジュリー・アンドリュースの歌やタップがたっぷりのまさにエンターテインメント作品だが、ペアダンスシーンは少ない。
ホテルでのダンスパーティでも、踊られるのは不思議な即興ダンス(?)。
バブル的享楽の雰囲気には社交ダンス的なペアダンスはそぐわないのかもね。

楽しい(雰囲気の)映画ではありますが、私にはさほど面白くなかったなぁというのが正直な感想(笑)。

 

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『マイ・フェア・レディ』

映画中ペアダンス重要度:★★

31eo1bjvdl_sl500_aa192_ 1964年アメリカ
出演:オードリー・ヘプバーン、スタンレー・ハロウェイ
監督:ジョージ・キューカー
170分

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妙なところから話を始めますが、古本屋で『舞踏会のレッスンへ』という文庫本を買いました。
51jww6blayl_sl500_aa240_ ダンスに関係することならなんでも受け入れ態勢になっている私ですから、タイトルだけで買ったのですが、それはハーレクインロマンスのような小説だったのです。
本来なら私のようなおっさんが手に取るような本ではないと思いますし、結構分厚い本でしたが、ロマンス有り、官能小説風の展開有りと、意外と面白くて二晩くらいで読んでしまいました。アリエネーとかツッコミながら。
で、この本の内容というのが、19世紀末のロンドンを舞台に、元侯爵令嬢で言語学者のエドウィーナが粗野なねずみ取りの青年ミック(実は美男)と出会い、ひょんなことから6週間で上流階級の話し方とマナーを教え紳士に仕立て上げて舞踏会に出る、というものでした。
で、妻にこの本の話をしたら、「それ『マイ・フェア・レディ』じゃん」ということで、なんだよパクリかよ、と(笑)。

 

その後、NHK BSで『マイ・フェア・レディ』の放送があり、録画しておいたものの3時間近い長さに手が出ずにいましたが、ようやく先日観ることができました。
いやいや、さすが名作の誉れ高いだけあって、楽しめました。展開が面白く、ミュージカルシーンも楽しくて、この長さも気になりません。

内容は、言語学者のヒギンズ教授が街の花売り娘イライザに上流階級の言葉と作法を教え込んでレディーに仕上げるというもので、なるほど確かに“まんま”でした。
イライザを演じるオードリー・ヘプバーンはこの時35歳。この役は年齢的にギリギリという感じですが、やはりさすがの美しさ華麗さ可憐さを保っています。
乱暴な言葉で話す下町の娘がお嬢様に大変身、というのが見どころでしょうが、かえって変身後の方が普通の(見慣れた)ヘプバーンで、下品に話しまくるヘプバーンの方がある種驚きです。

 
ミュージカルシーンも楽しめました。ミュージカルにはいわゆる全編、つまりセリフまで歌で進行するオペラ形式のミュージカル(『オペラ座の怪人』やや『ジーザス・クライスト・スーパースター』、『レ・ミゼラブル』など)もありますが、『マイ・フェア・レディ』は時々唐突に歌い始めるタイプのミュージカルで、どちらかというと私はこの手のミュージカルが苦手だったのですが、今は自然に楽しめるようになりました。

『マイ・フェア・レディ』には良い曲がたくさんありますが、中でも有名なのが「I Could Have Danced All Night」でしょう。日本語タイトルだと、ざっと調べた限りでも「夜明けまでも踊りながら」「踊り明かそう」「一晩中踊れたら」などがありました。
私の手持ちの中では映画『Shall We Dance?』(リチャードギアのハリウッド版 →記事有り)のサントラにJamie Cullumの楽曲があり、これはサンバ用に編曲されていました(→試聴可)。もう一曲、映画音楽全集のようなCDに収録されたバージョンも、パーカッションが入ったサンバ風の編曲。
オリジナルはどんなだろうと思って聴きましたが、速めのフォックストロットに合う曲かなと思いました。やっぱりオリジナルはいいですね。

この映画オードリー・ヘプバーンの歌声は吹き替えなんだそうです。声質が似ているので不自然な感じはしませんが、歌っているのはマーニ・ニクソンという数々の名作ミュージカル映画で歌の吹き替えを行っている伝説的な歌手なんだそうです。
なんか昔の映画って割とそういうことを平気でしちゃうところがスゴイですよね。スペシャルエディションのDVDを買うと、幻のヘプバーンの歌声も聴けるそうです(『パリの恋人』は珍しく本人歌唱。悪くないと思うんですけどねぇ)。

オリジナルといえば、本当のオリジナルはジュリー・アンドリュースなんだそうですね。舞台『マイ・フェア・レディ』がブロードウェイで公開されたのが1956年。ロングランヒットとなり映画化されたのが1964年。映画化権を550万ドルもの巨費で購入したため、確実に投資を回収できる女優をということでヘプバーンになったそうです。
ジュリー・アンドリュースの歌声もYouTubeで聴くことができますね。さすがの上手さです。素晴らしい。
tv[→Go YouTube]

 

さて、長くなりましたが、ペアダンスシーンを。
ミュージカルシーンでポルカのようなダンスを踊るシーンもありますが、なんと言っても舞踏会です。

王宮での舞踏会の様子は、ゲストの名前を呼び上げての入場場面から、王族の入場、談笑の仕方から、ダンスの誘い方までたっぷりと観ることができます(まあ覚えても使い道のない知識ですけど・笑)。
ダンスはウィンナワルツ。ヘプバーンのドレスはタイトなロングで足があまり開かないような作りですが、さすがに上品に踊っています。
こういう舞踏会でのウィンナワルツだと、女性は右手でスカートを持つ人と普通のダンスホールドの人の二種類見るけど、これはどういうことなのかな。好きな方にすればいいのかなと思っていたけど、ドレスのデザインとか、どちらかというと可憐な上品さを演じられるのがスカート持つタイプなのかな、とか思ったり。
曲の途中でのパートナーチェンジもありなのかー、とか楽しんでみることができました。
tv[→Go YouTube]

 

物語はこの後、ラブロマンス色を強めていくわけですが、なんでヒギンス教授とイライザが恋に落ちるのかは正直良くわかりませんが(笑)、ウチの奥さん曰く「恋に理由なんてないのよ」との言葉に納得してみたりして。

余談ですが、イライザに一目惚れしてストーカーの如き毎日を送るお坊ちゃんフレディですが、なんと若きジェレミー・ブレットが演じていたんですね。
ジェレミー・ブレットと言えばシャーロック・ホームズ。NHKでの放送は全部観ました。いやー、面影ないなぁ。
彼も素敵な歌声(On the Street Where You Live:君住む街角)を聴かせてくれますが、これも吹き替えなんだそうです。うーむ。
tv[→Go YouTube]

 

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『ニューヨーク・ニューヨーク』

映画中ペアダンス重要度:★

51vr1odmhbl_sl500_aa240_ 1977年アメリカ
出演:ライザ・ミネリ、ロバート・デ・ニーロ
監督:マーティン・スコセッシ
164分

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ニューヨーク市のテーマソングにまでなった同名のヒット曲の元はこの映画だったのですね。
ラストのライザ・ミネリによるこの曲の熱唱シーンは確かに見どころです。
でも、私はロバート・デ・ニーロ演じるサックスプレーヤー・ジミーがまったく好きになれず、気味の悪さまで感じてしまい、前半で打ちのめされたので楽しめませんでした。
後半にはミュージカルシーンも多く、ライザ・ミネリの素晴らしい歌を聴けるのですが、唐突な感じも否めず。

ダンスのシーンは多くあります。
バンドで巡るのは全米各地のダンスホールで、そこではスウィングジャズに合わせて踊るフォックストロットやスウィングが見られます。
1945年の終戦後のアメリカの音楽の好みの変化なども見て取れます。
また、ミュージカルのシーンでもダンスシーンはあります。

それにしても、やりすぎて嫌悪感すら感じてしまうデ・ニーロの演技は、やはり狂気の暗殺者や暗黒街の帝王にこそ向いていて、ミュージカル・ラブロマンスには向かないのではと思いました。あー、残念。

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『ビヨンド the シー 〜夢見るように歌えば〜』

映画中ペアダンス重要度:★★

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2004年アメリカ
出演:ケヴィン・スペイシー、ケイト・ボスワース
監督:ケヴィン・スペイシー
118分

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tv予告編[→Go YouTube]

私がペアダンスを始めて得たものは色々あるが、その中の一つが音楽の興味が広がったこと。今まで聴かなかったアーティストの曲に触れ、私の音楽ライフ(もしくはiPodのライブラリ・笑)は確実に豊かなものになった。

中でも、この『ビヨンド the シー』の主人公・ボビー・ダーリンを知ったことは大きな喜びだ。
ボビー・ダーリンは1960年あたりに大活躍した歌手で、最初はロックンロールでビッグアイドルに、その後スタンダードポップスの名曲を数多く残した伝説的なアーティスト。
……と、書いたが、私は全然知らなかったのです、一昨年まで。
多分、私の同世代でボビー・ダーリンを知っているという人はどうなんだろう、せいぜい1割というところでは。

『ビヨンド the シー』を観れば、ボビー・ダーリンの活躍ぶりがわかる上、素晴らしいヒット曲の数々が聴けるという仕組み。ただし、歌っているのはボビー・ダーリン本人ではなく、主演のケヴィン・スペイシー。
製作から監督まで務めたケヴィン・スペイシーは、ボビー・ダーリンの大ファンだったそうで、なるほどそれは良ーくわかる。
多分、好きで好きで、いつも歌ってたんだろうなぁ(カラオケとかで?)。そして、好きすぎてついには彼になりきって映画まで作ってしまったと。
ケヴィン・スペイシー、歌にダンスに大活躍です。ただし、アイドルにして大スターだった若き日のボビー・ダーリンを演じるにはちょっときつかったかも(笑)。でも、好きパワーで乗り切っちゃうんですけどね。

ボビー・ダーリンは夭折の天才エンターテイナー。
晩年(といっても37年の生涯)のステージでは命をかけてのステージになる。そう、エディット・ピアフのように、エルビス・プレスリーのように、美空ひばりのように。
“よくある伝説的歌手の生涯”と言えばそれまでだが、この映画は一筋縄ではいかないちょっと変わった構造になっている。
ヒット曲に数々に彩られるのは当然としても、時に突然歌い出すミュージカル仕立て、さらに自演の映画撮影と絡めながら、また彼の子供時代を子役が同じ画面に登場して、……という多層的な構成。

私はこの映画が単なる伝記映画に終わらずに、一流のエンターテインメント作品に仕上がっているのはこの構造の賜物だと思うし、きっとケヴィン・スペイシーも敬愛するボビー・ダーリンの映画をきっちりエンターテインメントにしたかったんだと思う。
というわけで、いい映画だと思います。オススメ。

さて、ペアダンスの場面は?というと、ミュージカル部分でのダンスは数あれど、ペアダンスは一カ所。映画に共演したアイドル女優サンドラ・ディーを見そめて猛アタックする場面が、タイトル同名の「Beyond The Sea」に乗って踊るペアダンス。明るくて楽しくてとても良い場面。そして、やっぱり恋愛の表現はペアダンスになるのね、と納得する場面。

ペアダンスの場面はこれともう一カ所、夫婦になった二人が静かに愛を確かめるようにリビングで踊るところくらい。

というわけで、決してダンス映画ではないし、ペアダンスの場面が多いわけではないんだけど、この映画は当ブログにとっても大きな存在。
それはボビー・ダーリンの曲が実にダンスにマッチするから。特にアメリカンスタイル社交ダンスに。

ボビー・ダーリンの歌う「Sunday in New York」や「More」は、フォックストロット(notスロー、notブルース)の定番練習曲だし、映画の最後を明るく締めた曲「As Long As I'm Singing」はクイックステップの練習曲としてよく使われる(→映画の場面)。
映画『ステップ!ステップ!ステップ!』でも「It's Only A Paper Moon」が、やはりフォックストロットに使われている。
映画の中に登場した「Artificial Flowers」や「Dream Lover」も踊りやすそうだ。
また、映画で派手な夫婦ゲンカの場面で流れる「Charade」は、私がもっとも好きな曲。BPM=65とかなり速い曲だが、これで走るように飛ぶようにクイックステップを踊ってみたい(曲時間も1分47秒と手頃だし)。

そんなわけで、社交ダンスをきっかけに存在を知り、いろいろ曲を聴いて好きになり、映画を観てますます大好きになったボビー・ダーリン。私の同世代(アラフォー・笑)にもぜひ聴いてほしいアーティストなのだ。


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追記

ボビー・ダーリンの聴くならぜひキャリアの中期、スタンダードポップスを歌っていた1960年代前半の曲がオススメです。
デビューの頃はアイドルっぽいロックンロールで、これも悪くはないのですが、いかにも軽い感じ(曲も音も)。
また、1968〜70年代になると、映画でもそうした場面はありましたが、政治に興味を持ち、反戦フォークソングを歌うようになり、これも悪くはないのですが、いかんせんシンプルすぎて古さも否めません。

 

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『バンド・ワゴン』

映画中ペアダンス重要度:★★★

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1953年アメリカ
出演:フレッド・アステア、シド・チャリシー
監督:ヴィンセント・ミネリ
112分

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1950年代のミュージカル全盛期においても特に最高峰の1つとして位置付けられているという作品。
同時にアステアの多くの出演作の中でもキャリアの頂点と見なされているそうだ(→Wikipediaに詳細な解説)。

50代となったアステアだが、まったく衰え知らずのダンスを披露している。
『バンド・ワゴン』は、1921年の同名の舞台があり、フレッド・アステアは姉のアデールとともに主演し大成功を収めたんだそうだ。

英和辞典を引くと「Band Wagon」という言葉は、

1: ((米))(パレードの先頭の)楽隊車.
2 :((略式))時流に乗った動き, 人気のある側[党, 主張].

という意味で、賑やかなミュージカルであると同時に、落ち目となった往年の人気スターの大復活という筋立ての両方に意味がかかっているのではないかと思う。

ダンスシーンは多く、どれもが楽しい・素晴らしい見せ場ばかりだが、ペアダンスのシーンは意外と少ない。
だが、夜の公園で主演の二人がお互いのダンススタイル(シド・チャリシーはバレエスタイルが得意)を見事に融合させて踊るシーンは映画中でも特にエレガントでロマンチックな場面である。
このシーンの曲は「Dancing in the dark」といい、前述の舞台版バンド・ワゴンでもアステア姉弟が演じた曲らしい。
若き日のアステアのペアダンスも見てみたいものだ。

 

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『ムーラン・ルージュ』

映画中ペアダンス重要度:★★

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2001年アメリカ
出演:ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー
監督:バズ・ラーマン
128分

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さまざまサイトで高い評価も多く、かなり楽しみにして観たが、残念ながら私は乗れなかった。

ミュージカル映画としてなら『シカゴ』や『オペラ座の怪人』の方が何倍もレベル(歌や踊りの)が高いし、ストーリーやキャラクターに想像を膨らますようなものが乏しい。
古今のロック、ポップスの名曲を劇中にちりばめたというのも、私にとってはそんなに魅力がない。A・ロイド・ウェーバーの曲が好きすぎる私には、ミュージカルの曲とは、もっとストーリーと渾然一体になっていなければならない。
複雑なカメラワークや斬新で豪華な絵作りにも、大いにセンスは感じたが、だから何?と思ってしまう。それほど乗れなかったのだ。

最後の舞台での盛り上がりは十分堪能したし、ニコール・キッドマンはきれい。それなりに楽しめる部分もあったが、好きでも嫌いでもない、という評価になってしまうので、どうにもこうして書くのがはばかられる。

本題のペアダンスシーン。
ワルツやタンゴなど何カ所かあったが、ペアダンスというよりは群舞といった方が良かったりで、当ブログで扱うタイプのダンスではないという評価。

ミュージカルの中のペアダンスは、この作品に限らずアートパフォーマンスとしてのダンスなので、どうしても取り上げにくい。それでも語るべきことが何もない、というわけじゃないんだなぁ。


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『パリの恋人』

映画中ペアダンス重要度:★★★☆

 

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1956年アメリカ
出演:オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステア
監督:スタンリー・ドーネン
103分

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tv予告編[→Go YouTube]

原題は『FannyFace』。
オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステア、夢の共演です。
あまりにも有名な『ローマの休日』と、ついつい対比しながら観ました。

どちらもきっと当時の人に、強烈な海外旅行欲を高めたと思います。意識的に観光映画として撮っているのだな、と。ローマが伝統的なヨーロッパの魅 力を伝えるのに対し、パリは文化の最先端という魅力。パリへの憧れ(そしてちょっと文化的すぎてついていけないよ、という感じも含めて)がこれでもかと映 し出されています。

主演のオードリー・ヘプバーンは本当に美しく、また『ローマの休日』では見られない、キュートなダンスや苦手とされる歌も楽しむこともできます(唯一のミュージカル作品?)。
ファッションモデルとして見いだされる役なので、さまざまな衣装を着こなすところもまた見どころです。

相手役のフレッド・アステアはすでに50代。小柄で決してカッコイイとは言い難い風貌ですので、一見してなぜこの二人が恋に?と思いますが、そこはアステア、いざ踊り出してしまえば、すべては吹っ飛ぶ素敵さです。

アステアを見ていると、踊ると言うことは素敵に歩くことなんじゃないかと思います。歩いているだけでダンスを感じさせる名手です。

そして、2人で踊るシーン、一般的には教会のウェディングドレスのシーンが印象的でしょうが、私は特に最初に二人が踊る暗室でのシーンが印象に残りました。

アステアのペアダンスはそのリードのさりげなさが本当に素敵で、そのさりげなさが彼の真骨頂だと思います。ダンスのリードは一般的には、身体が接 していてこそ成り立つものですが、アステアのリードは身体が離れていてもポジションやわずかな動きだけで成り立ってしまうのです。

それでもやはり、見た目ではグレゴリー・ペックの勝ち。別に比較する必要もないのでしょうけど、ローマとパリ、この2作の人気を分けたのは主演男優のルックスだったかもしれません。

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追記

その後、『ローマの休日』についても書きました。(→記事有り


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